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SKE48宮前杏実・卒業公演レポート「人として成長できた5年間」【独占インタビューあり】

公演後、宮前杏実に独占インタビュー

――今日の髪型に何かこだわりはあったのか  勝負時にはいつもポニーテールにしているんです。総選挙の時は前髪が変だったんでポニーテールにできなかったんですけど(笑)。やっぱりポニーテールが安定です。安心する。 ――「TWO ROSES」を歌おうと思った理由は?  私は2人のユニットがあんまりなくて3人とかが多かったので、2人で見せたいなって思いました。衣装も「12月のカンガルー」の青と赤の色に合わせてもらいました。わたしは口下手なので見せることでしか思いを伝えることができなかったので。これからは(口下手のままでは)駄目なんですけれども。 ――「ハート型ウイルス」もやや意外な選曲だったが?  ファンの方からは「ガラスのI LOVE YOU」をやってほしいと言われていたんですけれども、どうせやるならセリフがあるのがいいと思って。かわいいのが言いたかったんですよ。かわいい曲はずっとやる機会がなかったんですよ。小嶋陽菜さんがやっているから大好きな曲なんです。 ――女優になったら水着の仕事はやらない?  やらないと思います。多分……。 ――今日の公演でいちばん目に焼き付いている光景は?  全部ですけど、シレっと真那さんが(「12月のカンガルー」の歌唱からステージに)いて、それを(ごく普通に)受け入れているチームSが家族みたいで、本当に嬉しかったです。珠理奈さんが来てくれたこともビックリで。ビックリしすぎて何しゃべったかも覚えてないです。あ、あと、「手をつなぎながら」の(間奏で)円陣になるところはいつも「ハイ、ハイ」って言っているんですけれども今日は「杏実ちゃん、大好き!」って言ってくれて、もうそこから涙が…。「手つな」は歌詞も響きますし。 ――ズバリ、SKE48はあなたにとって何だった?  人として成長できました。最初はめちゃくちゃ、意味わからん奴だったと思うんですよね(苦笑)。人の温かさを知れる場所だったと思います。 ――ダンスを完璧に仕上げるためにレッスン場に泊まることも多かったと聞くが。  何日泊まったかなんてわかんないくらいです。寝袋もなくて床で寝ていました。ロッカーの中にはいつもシャンプーとリンスが入っていました。他のメンバーからは「住んでるの?」と言われて(笑)。泊まったのは研究生の時も多かったけど「僕の太陽」公演も意外とたいへんで。アンダーで翌日出ることになって夜9時くらいから練習を始めたんですけど、「BINGO!」の振りを覚えている時にそのまま寝ちゃって。次の収録の集合時間が6時だったんですが、5時に起きて残り2曲を何とか覚えて収録に行きました。 ――SKE48のメンバーや後輩たちに伝えておきたいことは  自分はダメだったと思っても意外と人からはよかったりもする。結果は人が決めることだから、ダメだと思ったこともファンの人はよかったって言ってくれるかもしれない。やはりファンの方のために頑張ってほしい。自分の気持ちで、途中で折れてしまって「辞めます」っていうのは失礼。応援してくださっている方の気持ちを裏切るなって思うので。自分で結果を決めずに、自分が嫌なことをたくさんした方がいいと思います。自分の嫌なことをすることが努力だと思うので。  今後は女優業に勤しむことになるが、12月17日のインテックス大阪のAKB48 45thシングル「LOVE TRIP / しあわせを分けなさい」劇場盤大握手会までは握手会にも参加することが発表された。ファンにはもうしばらく、アイドル・宮前杏実とハートを1あみ、2あみ繋ぐ時間が残っている。

卒業生恒例の壁写真外し。卒業を実感する瞬間だ

取材・文/竹内一晴 写真提供/AKS
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