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春の卒業旅行が中止になった切ないワケ。賠償金を50万円請求されて…

 毎年2月~3月は卒業旅行のシーズン。進学や就職を控え、学生生活の最後を飾る大きなイベントだが、今年はコロナウイルスの影響で計画中止や予約をキャンセルするケースが相次いでいる。
卒業旅行

多くの人にとって「一生の思い出」となるのが卒業旅行だ

 学生にとってはまさに災難としか言いようがないが、印刷会社に勤める森山敏行さん(仮名・32歳)も予想外の出来事で大学の卒業旅行をキャンセルした苦い思い出がある。

「たぶん大丈夫」の油断が最悪の状況を招いた?

「自宅アパートの水道管が破裂してしまったんです。下の階の部屋を水浸しにさせてしまい、ダメになった電化製品やその他諸々の弁償をしなければいけなくなったんです。東南アジアへの3週間の放浪旅行をするつもりだったのですが、賠償などで卒業旅行どころではなくなってしまいました」
アパート

森山さんが当時住んでいたアパート

 彼が当時住んでいたのは北海道。一年で寒さがもっとも厳しい2月上旬で、その日は低温注意報も出ていたほど。アパートは築20年以上のやや古い建物だったが、水道の元栓を締めるなどの対策はまったくしていなかったという(※真冬の寒冷地では、古い建物などは水道管が凍結しやすいため、破裂しないように夜は元栓を締めているケースも多い)。 「入居時に不動産屋さんから注意事項として言われていましたが、それまでの4年間は締めなくても問題なかったからたぶん大丈夫だろうと思っていたんです。完全にこちらの不注意のため、言い訳のしようがない私の有責でした。最近は水漏れ系のトラブルもカバーしてくれる火災保険もありますが、入居時に契約させられた保険にはその辺の補償も一切ありませんでした」  それでもすぐに気がつけば被害は最小限に抑えられたが、タイミングの悪いことにその時間は友人の家に遊びに行っていたことで被害が拡大。不動産屋から連絡を受けて自宅に戻ったときには、下の階はすっかり水浸しになっていたそうだ。

請求された賠償額は50万円

「その部屋の方も不在だったらしく、水漏れの箇所のちょうど下にあったテレビやノートパソコンなどいくつかの電子機器はダメになり、ほかにも床に置いてあった電気カーペットやドライヤーなども使えなくなってしまったそうです。被害状況を聞き、旅行をキャンセルしてもお金を払えるか心配でした」  ただし、まずは相手に誠心誠意お詫びをするのが先だと思った森山さんは、土下座をして何度も頭を下げたとか。相手は20代の会社員で最初は怒鳴られるなどかなり怒っていたそうだが、謝罪を受け入れてくれて態度は軟化。賠償の話し合いにも応じてくれた。 「相手の人は家に住める状態ではなかったため、一週間ほどホテルに泊まることになったんです。ほかにも水道管の修理費用、床や壁の修繕などの代金を含めると50万円近くになりました」  水道管破裂やそれに伴う賠償が必要になったことは、すでに実家の両親には報告済み。下の階の住人に対しては、すべて賠償するということで話がついたが、問題は部屋の内装や水道管の修理費用。これもすべて背負わせようとする不動産屋と大家の対応に森山さんの父親が異議を唱えたのだ。
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卒業旅行に行けなかったことを今でも後悔している……
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