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松井珠理奈への思いも…恒例の美浜海遊祭でみせたSKE48の今

 SKE48が8月6日、愛知県知多郡美浜町の小野浦海水浴場前特設ステージで行われた「美浜海遊祭2018 SKE48 SPECIAL LIVE SHOW」(東海テレビ主催)に6年連続で出演した。参加メンバーは59人(松井珠理奈、山内鈴蘭は欠席、日高優月はEN3曲目のみ)だった。  初回以降、来場客数は右肩上がり。今年は前年より100人プラスの4300人だった。抽選に当たった無料招待客2000人が観覧できるだけでなく、客席後方の堤防からでも十分に観覧できることから、「美浜は当たってなくても行く」というファンは多い。終演後の規制退場とも無縁ですぐに帰路につけることから、最初から「堤防組」を選択する人もいるようで、この一団が年々膨れ上がり、動員数を増やしている。  コンサートは年初に発売されたシングル曲「無意識の色」で開幕。「意外にマンゴー」「夏よ、急げ!」「アイシテラブル!」と夏曲が続き、爽快にスタートを切った。最初のMCでキャプテンの斉藤真木子は「今年もSKE48の美浜ライブが始まりました。たくさんの皆さんが足を運んでくれて本当に嬉しいです。ありがとうございます」とファンに御礼。「すごい倍率を勝ち取ってきてくださった」(応募総数1万5950通)ことに感謝、その「ラッキーボーイ、ラッキーガールたちを今日は幸せな世界に連れて行く」とロマンチックに宣言すると会場から歓声が上がった。  今年のセットリストの最大のコンセプトはSKE48の「10周年を公演曲・シングルで振り返る」というものだった。「PARTYが始まるよ」の全員歌唱から始まった「公演曲」パートは2曲目がチームKⅡの「兆し」。冒頭、1人でステージに現れた高柳明音がいきなりサビの部分から独唱するという「見せ場」があった。高柳の歌声が会場に響き渡ると、その美しさにファンはしばし酔いしれる。独唱の最後で「僕たちはもう一度強くなれるさ」の「強く」の部分に太い声でひときわ力を込めたのが印象的だった。  続いてチームE「RUN RUN RUN」、チームS「RESET」といったチーム単位でのパフォーマンスが終わると、今度はメンバーを加入期別で構成した歌唱へと移った。’14年のAKB48グループ大組閣でSKE48に移籍してきた「大組閣移籍組」の大場美奈、谷真理佳による「向日葵」、4期生の都築里佳、高木由麻奈は研究生(和田愛菜除く)を従えての「わがままな流れ星」を披露。7期生+ドラフト2期生は後部客席中央に出島のように設けられたステージで「チャイムはLOVE SONG」を歌い、沈みかかった夕日に照らされながら汗だくで踊りまくった。  3期生の須田亜香里と松村香織は猫耳ならぬ狼の耳を頭に付けて「狼とプライド」を歌唱。間奏ではCO2ジェットガンを使って冷気を客席に噴射して火照ったファンをクールダウンさせていた。8期生と美浜海遊祭初参加のドラフト3期生は、現在上演している青春ガールズ公演の「ビーチサンダル」で臨んだ。その若手のフレッシュさに負けじと、出島ステージに現れた2期生は「渚のCHERRY」で張り合った。3人の衣装がすべて、ひまわりをあしらった黄色だったのは全員がセンターという意味だろう(通常、同曲の衣装はセンター以外、青)。  11月の誕生日で27歳を迎える高柳は歌詞にあるSEVENTEENの部分を「TWENTY-SEVENちゅりっ!」と変える小技を使ったがファンの多くは気づくこともなくスルー。だが、キャッチフレーズの「あ~かね祭だ!」で煽るとファンは即座に大声で「ちゅりっ、ちゅりっ!」返し、高柳も満足げだった。さらに高柳は「L・O・V・E LOVELY 2期ちゃん!」コールも要求。会場の一体感を高めていた。  6期生+ドラフト1期生による「恋を語る詩人になれなくて」、5期の江籠裕奈と古畑奈和はまさに美浜の海の風を感じながら「潮風の招待状」をしっとりと歌い上げ、12曲をぶっ通した「公演曲」パートを締めくくった。  東海テレビで放送中の「SKE48 むすびのイチバン」とのコラボ企画でビーサン飛ばしの世界記録に挑戦した後は、恒例となった直近シングルのカップリング曲でSKE48の「今」を見せるパートだ。今年はZepp Nagoyaで「いきなりパンチライン」発売記念イベントがあったため、初披露とはならなかったが、短縮演奏版ではない「フルサイズ」でファンを楽しませた。  制作側の意図について東海テレビの稲吉豊プロデューサーは「実は’13、’14年の最新シングルのカップリング曲はフル尺でなかったが今年はすべてフルだった」と言い、「普段ファンの方がカップリング曲をフルで聴ける機会は少ないと思うので、美浜海遊祭ではじっくり堪能してほしい」とフルサイズで披露した理由を語った。  江籠裕奈センターでPassion For You選抜による「花の香りのシンフォニー」、研究生の8人は「例のポテトチップス」を歌唱。20歳以上のメンバーたちによるB・ラヴィエールは浴衣姿で「大人の世界」を披露。夕日が西に落ちると、浴衣に着替えた他のメンバーもステージに登場して、全員で「夕陽を見ているか?」を歌った。  MV撮影時のエピソードなどを話題にしたMCを挟んだ後、今度は「いきなりパンチライン」カップリングのチーム曲へと移った。チームE「君はラムネ」、チームKⅡ「誰かの耳」、チームS「Parting shot」と続けて披露された。直後のMCでは第1回目の美浜海遊祭を写真で振り返るコーナーが設けられ、松村香織、内山命、斉藤真木子らの写真が映し出されると、笑いや驚きの声が上がった。
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「いきなりパンチライン」から始まったシングルで振り返る10年
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SKE48の10乗

SKE48の10年の活動記録や撮り下ろしページ満載の一冊。こちらは松井珠理奈表紙バージョンです



SKE48の10乗 (須田亜香里表紙バージョン)

須田亜香里表紙バージョン

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