過激化する“当たり屋”の最新手口――車の窓ガラスをハンマーでぶっ壊して首都高を走る
彼らが当たり屋だったことを知るのは、それから一ヶ月後のことだった。
後日、事の顛末を同業者の友人に話した伊藤さんは信じられない事実を耳にしたのだ。
「私が被害に遭ったあと、友人もまったく同じ被害に遭ったというんです。しかも、同じ横浜方面。友人は言いがかりがおかしいと思い、その場で示談金は支払わず、警察に相談したそうです。結果、犯人は逮捕。彼らは車のガラスをあらかじめハンマーで叩いてぶっこわしておき、めぼしいターゲットを見つけ、因縁をつけていたようです。もともと付けていたキズを利用した当たり屋だったわけです」
すでに犯人は捕まっているというが、他にも同様の犯行をしている者がいないとは限らない。被害に遭わない対策として、車にはドライブレコーダーをつけることはもちろん、事故に遭遇した場合は、もし言いがかりをされてもその場で示談金は払わず、速やかに警察に連絡するのが一番だろう。
<取材・文/小畑マト>
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