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リベンジポルノ&売春強要された女性が告白…「自分も被害者」を装う男の卑劣な手口

 先日、SNSに元交際女性の裸体写真を公開し、男性客を募集した上、女性を脅して売春を強要したとして、日系ペルー人の男が逮捕された。SNSには、男が書いた卑猥な文言と女性の写真が掲載されていたが、当局はリベンジポルノ防止法違反や強制性交の容疑での立件も視野に入れているという。  さて、なぜこのような強要行為が行われてしまうのか。わいせつな写真、動画によって元交際相手から脅されるようなことがあったとしても、警察に駆け込めばいいのでは……と思われるかもしれないが、そう単純ではない卑劣な男たちのやり口が存在するらしい。 卑劣な手口

リベンジポルノ&売春強要の裏で…「自分も被害者」を装う卑劣な手口

「何もかもが嘘だとわかったのは、すでに身も心も汚れきった後でした。本当に許せない」  涙ながらに告白するのは、東京都内の家電量販店で契約社員として働く真理子さん(仮名・28歳)。真理子さんも、元交際相手に撮られてしまったわいせつ写真を元に脅され、体を売り、カネも社会的地位も奪われたひとりだ。「同じような被害者を出したくない」という真理子さんによれば、元交際相手の手口は相当に巧妙なものだった。 「男が店に携帯電話を買いに来たことで知り合いました。しつこく連絡先を聞かれ、そのうち食事に誘われ4度目のデートで肉体関係になり交際がスタートしました。ところがすぐに『財布を落とした』『給料が入金されなくて困っている』などと訴えてきて、会うたびに数千円~一万円を手渡したんです」  典型的なダメ男に引っかかった、そう感じた真理子さんは、すぐに男に別れを切り出した。男は泣きじゃくり、駄々をこねる幼児のように「捨てないでくれ」と懇願してきたという。しかし、こんな男と付き合っていては、婚期を逃すどころか、財産までしゃぶり尽くされてしまうと思い、引越しまでして身を隠した。もうさすがに追っては来ないだろう……。  しかし、安心していた真理子さんの携帯電話に、見知らぬアドレスから自身の裸体写真が送られてきたのは、男からの着信を無視し続けて2週間後のことだった。 「メールには私の裸の写真が添付されていました。男と付き合って間もない頃、酔った勢いでベッドの上でじゃれ合っていたときに撮られたものだと思い出しました。メールには男の名前と『ヤバいことになった』というメッセージが書かれていて、すぐに脅されていると気付きました」  恐る恐る男に電話すると、男は「すまない、申し訳ない」とシクシク泣いていた。理由を聞けば、暴力団に携帯電話を奪われただの、意味不明なことを話し出したという。 「付き合いのあった暴力団員に脅されて携帯電話を奪われ、私の裸の写真がネットに出回ってしまった、というのです。警察に行くように諭しても『暴力団と付き合っただけでも逮捕されてしまう』と頑なに拒否。結局、削除業者に頼むためのお金を貸して欲しいと懇願されてしまいました」
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写真だけでなく動画も流出…
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