「スーツの上着は街着で使えるの?」に結論
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第149回目をよろしくお願いします。
今回は仕事着として使っているものを「日常のカジュアル服として流用できないか?」というテーマ。流用するアイテムとポイントを3つ紹介します。ぜひご参考に。
▼仕事用のニットをオシャレな休日着に
まずは仕事用で使っているニット。寒いときにジャケットのインナーに潜ませる便利なニット。ところがダークトーンのニットを日常で着てしまうとちょっぴり地味に感じてしまいます。そこで「インナーから派手色をチラ見せ」させてみましょう。
実は今年はイエローやオレンジなどのネオンカラーがトレンド。ユニクロでも多数の展開があります。「秋冬にネオンカラーはねぇだろう」と思った方も多いでしょうが、逆です。秋冬だからネオンカラーなのです。
ユニクロで展開されているネオンカラーも実はニットやアウターではなく、Tシャツやカットソーなど。つまり「インナーとして使え」ということなのです。
ネオンカラーをインナーからチラ見せさせれば渋い地味なダークトーンのニットも一気に垢抜けた街着に変身します。ポイントはチラ見せの面積です。派手な色をたっぷり広く見せてしまうと途端に子供っぽく安っぽい印象になるので、写真を参考に「裾」「首元」からチラ見せ程度で十分です。派手な色だからこそ面積を抑える。これを覚えておくといいでしょう。
▼出勤用のコートを日曜日にオシャレに着るには?
仕事用に使っているステンカラーコートなども一工夫で日常着として活用できます。コートをビジネス用たらしめているポイントの一つが「襟」です。ビジネス用のコートの多くは大きな襟がついており、それがフォーマルな印象を与える原因になっています。フォーマルウェアは必ず「襟」があります、コートだけでなくシャツもそうですね。フォーマルにおけるコーディネートで「襟のないスタイル」はほぼ存在しません。カジュアルは逆です、Tシャツやスウェットなど「襟がないもの」ほどカジュアルライクな印象を与えます。
つまり、ステンカラーを街着として使えるように整えるには、襟を隠すことです。大きなストールやマフラーで襟を隠してみましょう。そうすると一気に普段着感が増し、コーディネートがしやすくなるはずです。それでもまだフォーマルな印象が消えないときは足元にスニーカー、キャップやニット帽なども加えると街着として違和感なく使えます。
1
2
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
記事一覧へ
『MBの偏愛ブランド図鑑』 今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介 |
『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』 ユニクロやGUでもおしゃれな人は何が違うのか? |
『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』 自信は服で簡単につくることができる! |
『最速でおしゃれに見せる方法 【電子限定特典付き】 』 誰も言葉にできなかった「男のおしゃれ」の決定版。電子版特典として、MBのコーディネート・80スタイルを追加収録! |
記事一覧へ
『最速でおしゃれに見せる方法 【電子限定特典付き】 』 誰も言葉にできなかった「男のおしゃれ」の決定版。電子版特典として、MBのコーディネート・80スタイルを追加収録! |
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ