野宿で夜景を独り占め! 東京近郊の野宿スポット5選
そう話すのは旅コミ誌『野宿野郎』編集長のかとうちあき氏。しかし、屋外でひとりで夜を明かすのはやはり猛烈に寂しそう……。
「寂しさが増幅されるのがいいんです。家でひとりが辛い人も、野宿では『孤独って案外楽しいんだな』と感じるかもしれない。逆に『自分はこんなに人と喋りたかったんだ』と気づいて、人に積極的に会うようになることもあるはずです」
逆に人が多い駅前での野宿も楽しいとか。狙い目は交番が目の前で安全面に不安がなく、かつ路上で寝る人にも優しい新橋や高円寺。
「明け方まで騒いでいる人がいる場所で眠るのも新鮮で楽しいです。特に新橋はお巡りさんも酔っ払いの対処に忙しく、野宿をしても全然怒られませんでした(笑)」
なお冬場の今は、寝袋必須だ。
「さらにブルーシートにくるまったり、段ボールを敷いたり、筒形にして中に入ったりすれば温かさは増しますね。使い切りカイロも積極的に使いたいです」
都心の野宿なら寒さが辛くなったら近くの飲み屋に逃げ込めばいい。すぐ家に帰れる近所の公園で野宿を試すのもアリかもしれない。
波の音しか聞こえない無人のビーチ、絶景の山頂といった場所なら、そこで感じる孤独は「絶景を独り占めする快感」になる。しかし、そんな場所に出かける余裕もない……という人におすすめしたいのが、東京近郊での野宿だ。
「たとえばデートスポットの山下公園も、夜遅くなるとカップルは消えるので夜景をじっくり楽しめます。観光地で比較的治安もいいので、野宿するにも安心の場所です。日中は大混雑の高尾山も夜には人がほぼいない。ミシュラン三つ星の空間を贅沢に味わえます」
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