野宿の祭典「ノジュリンピック」ひっそり開幕、充実の3日間を終えて閉幕
本来なら今頃東京五輪からパラリンピックに大会が移り、選手たちの活躍が盛んに報じられていたはずだった。新型コロナウイルスの影響で大会が来夏に延期となり、厳しい暑さと連日伝えられる新規感染者数がお茶の間をにぎわしている。
そんな中でミニコミ誌「野宿野郎」編集長・かとうちあきさん(39)考案の祭典「ノジュリンピック」がひっそりと開幕し、7月24日から予定していた3日間の日程を消化した。このヘンテコな祭典を2度にわたり伝えてきた筆者(私)は、本番の様子を取材するため会場となる横浜市内に足を運んだ。盆踊りを楽しんだり、疲れたら寝袋にくるまって寝たりと参加者たちは自由気ままな雰囲気を満喫していた。
「ノジュリンピック」は、かとうさんが長年温めていた企画だ。競わず、誰も主導権を握らず参加者同士で交流を楽しむことをモットーに、「野宿」を「NOJUKU」と世界公用語化することを目指している。3月中旬には大会の始動を告げる「寝袋式」を行うなどして本大会に向けた機運を高めてきた。
初日から波乱ずくめの大会となった。参加者の1人から「盆踊りがしたい」との要望を受け、開幕式を翌日に変更して急きょ前夜祭になった。会場となる横浜市内の海の見える公園では、噂を聞きつけた近隣の人たちが飛び入り参加。
スピーカーから流れるアップテンポな曲調にあわせて円くなって踊りを楽しんだり、寝袋にくるまって星空を眺めたり。参加者それぞれが思うままに前夜祭を楽しんでいた。
初日は急きょ前夜祭に!?「種目は参加者みんなで考えます」

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新聞記者兼ライター。スター・ウォーズのキャラクターと、冬の必需品「ホッカイロ」をこよなく愛すことから命名。「今」話題になっていることを自分なりに深掘りします。裁判、LGBTや在日コリアンといったマイノリティ、貧困問題などに関心あります。Twitter:@hokkairo_ren
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