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謎の祭典「ノジュリンピック」の正体とは?野宿を世界に広めたい…

 競わず、誰も主導権を握らず、参加者同士で交流を楽しめる野宿の祭典「ノジュリンピック」をご存知だろうか?
かとうちあき

野宿の祭典「ノジュリンピック」主催者のかとうちあきさん(39)

 ミニコミ誌『野宿野郎』編集長・かとうちあきさん(39)が、東京五輪開催に合わせ、今までにない祭典を打ち出そうと準備を進めている。「(東京五輪の)便乗ではなく、以前から企画を温めていた」と打ち明けるかとうさん。本番まで半年を切ったが、詳しい概要がいまいち見えてこない。ヘンテコな名を冠した全く新しい祭典とは――。かとうさんに話を聞いた。  

「野宿」を「NOJUKU」に

 青空が広がった平日昼時の山下公園(神奈川県横浜市)。思わず芝生の上で昼寝したくなるほどのポカポカ陽気だ。かとうさんが、缶ビールとスルメを片手に熱弁を振るう。 「震災の復興を名目に利用され、散々お金を使って実施される東京五輪はけしからん! 不満たらたらです。オリンピックなんかより、ノジュリンピックの方が絶対良い! 高校時代に出会った『野宿』を『NOJUKU』と世界公用語にしたい。お金をかけず、エコでみんなで楽しめるフェスのようなイベント。それが『ノジュリンピック』です」(かとうさん、以下同)  祭典に合わせ、オススメの野宿スポットを一覧にした英語マップを近く作成する。訪日観光客のうち、宿がなく困っている人に利用してもらう狙いだ。五輪関連のテレビ番組ばかりでうんざりする人向けに、野宿の魅力を熱く語る「ノジュスペクタクル」をYouTubeで配信する予定もある。 手帳 普段使っている黒地の手帳を見せてくれた。表紙には「The Nojurimpics year」の文字が刻まれている。中をめくると、五輪聖火リレーや開会式の日程が書かれている。  実行委員長のかとうさんが、指折り数え心待ちにしている様子が伝わってくる。「今年はノジュリンピックの年にするぞ~」と気勢を上げた。横浜市内で経営する「お店のようなもの2号店」では連日、他の実行委らとの協議が続く。「祭典中に飲む公認カクテルについて話し合いましたが、野宿中に作るのだから簡単なのがいいのではと意見がまとまりませんでした」と振り返る。

模索が続く実施種目、寝袋を使った企画も

寝袋

野宿の必須アイテム「寝袋」を最大限に生かした企画を構想中

 東京五輪の聖火リレー期間(3/26~7/24)と大会開催期間(7/24~8/9)に合わせ、実施予定のノジュリンピック。都内近郊の公園を主会場に、必須アイテム「寝袋」を最大限に生かした企画を構想する。  例えば、聖火リレーならぬ「寝袋リレー」。本家のリレー期間中、1個の寝袋で代わる代わる野宿する企画だ。寝泊まりする人がバトンのように寝袋を受け継ぎ、ノジュリンピックに懸ける思いを共有していく。それまでに寝た人たちの汗と涙も背負って眠り、本番に向けて参加者たちの機運を高める狙いだ。ただ、「同じ寝袋を使うとあまりに臭く、不衛生で現実的ではない」など実行委の中でも意見が割れている。 寝袋 他にも寝袋に入ったままラグビーを楽しむ「寝袋ラグビー」、一度も眠らず自らの限界に挑む「寝ずにどこまで行けるかウォーク&ラン」などが検討されている。とはいえ、かとうさんは「ノジュリンピックでは勝ち負けを決めない」を信条としている。勝敗にこだわらず、楽しむことができる企画立案へ模索が続く。
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