改造車の聖地、横浜・大黒PAの今――実態は紳士が集う改造車の博覧会!?
外に出るとそこらじゅうでエンジン音がグワングワンしており、尻の穴まで振動が響く異様な雰囲気。しかしなかには「マジカッケー!」と興奮している中学生の姿まであった。
「今日は友達と一緒に来たんですよ。俺の親も友達の親も一緒です」(現場にいた中学生)
クルマ好き同士、家族ぐるみの付き合いで大黒PAに来る人もいるようだ。
大黒PAを歩いていると、運転手のマナーがその辺の道路よりもはるかにしっかりとしていることに気付く。先ほどの水槽があるクルマも、歩行者がいるときは一時停止し(当たり前だが)、ジェスチャーで道を譲る。
「みんなとにかく自分のクルマを愛しているんすよね。そのクルマで他人を脅すようなことはしたくないんだと思います。自分のクルマの価値が下がってしまうというか」
三浦さんによると、改造車のオーナーたちはとにかく自分のクルマを大切にしており、隅々まで手入れを怠らないそうだ。派手な改造車もあるにはあるのだが、たしかに下品さというものは感じられない。総じてスタイリッシュ。いわゆる暴走族とは全くの別物なのである。
「このナンバープレートなんて40年以上前のものっすよ。そのクルマをいまだに維持して乗り続けているって簡単にできることじゃない」
そう三浦さんが指をさしたのは、「埼」と書かれたナンバープレート。この種類のナンバーは今では使われていない。ナンバープレートの引継ぎはできないので、三浦さんによるとこのオーナーは少なくとも40年以上このクルマに乗り続けていることになる。
クルマは総じてスタイリッシュ
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