お金

警察よりも頼りになるのは見知らぬ人?――「お金0.0」ビットコイン盗まレーター日記<第6回>

――出野 達也 「zaifでアカウントをハックされ全ての仮想通貨を失いました。 一つの口座に置いておくと危険です。 2段階認証やパスワードの見直しをお勧めします。 無くなってからでは間に合いません。 コメントに投稿しました。お知恵をください。 よろしくお願いします。」 被害の全容 時系列 2018/01/09 05:05:09 IPアドレス 126.54.178.11 犯人は、僕の仮想通貨取引所「Zaif」アカウントに侵入 05:07 CMS:XEM を全てJPYに「成行」で売り 同時刻 CMS:ETH を全てJPYにまたも「成行」で売り そして、その他のトークンも全て売却されてしまう。 05:08 犯人は、JPYを全てBTCに 05:09 二回に分けてBTCを送金(それぞれ別のアドレスに) 05:10:48」 犯人再びログイン 05:13 BTC送金 実は、この5時に起きた出来事でリアルタイムで攻防がありました。 05:07 トークンの売却通知が来ました。 異変に気付き、Zaifにログインすると時価総額が大幅に減っている。 即時、Zaifパスワードを変更。 一瞬安堵しましたが、次の瞬間 ログインをGoogleと紐付けしていたため、犯人はそちらからログイン。ログイン通知がくる 今度はGoogleにログインしてパスワードを変更。 安堵したが、次の瞬間 Gmail通知 犯人は、メールアドレスを僕のGoogleに登録した。 そして僕は、もう一度Googleにログイン、犯人のメールアドレスを削除 つかの間、05:13 BTCを送金 akodme0120@gmail.com というアカウントが勝手に登録されていました。 ―――――――― 誰も…コメントしてくれない…か。 自分が盗まれといて「無くなってからでは間に合いません(キリッ)」はないよな。 ダメだ。沈黙に耐えられない。もっとちゃんと、素直に伝えよう。 ――出野 達也 「知恵が欲しいです。勝手にzaifから抜かれてました。zaifのアカウントとGoogleを紐ずけしていました。Googleのパスワードを変更すると、今度は、Googleの登録であるYahooの方に↑のアドレスを登録されました。」 ―――――――― まだだれもコメントをくれない…。あ!いいね!がついた。いや、よくないです。 ダメか…。最後に思いっきり素直になろう…。 ――出野 達也 「仮想通貨が盗難にあった場合は、どうすればいいんでしょうか・・・」 シーン… ―――――― あ!!!コメントついた! ――Fujitaさん 「2段階認証してたのに、不正送金されたのですか?」 僕「して…なかったんです…。」 ――Wadaさん 不正送金…送金先はわからないものですか?日本国内とかも特定できないのでしょうか? 僕「わからないです。警察は取り合ってすらいただけませんでした。」 ――Yamazakiさん 所謂不正アクセス禁止法に触法している可能性があると言うと良いそうです。経緯を説明被害届という流れだそうです。警察の友達に聞きました。 僕「なるほど、そちらで被害届を出して見ます!!!貴重な情報をありがとうございます。」 ――Hasegawaさん zaifならアカウント→セキュリティ→ログイン履歴、でIPアドレスを調べれば身元を追跡できるかもです。ただ、海外のサーバ経由でやってると思うので、かなり大変かと。 数百万くらいの損失だったら割に合わないと思います。 再発防止を考えた方が建設的かなと思います ―――――― すごい。ほんとにすごい。ひとの優しさが身にしみる。まだ希望は捨てちゃダメなんだ。 僕みたいな被害者が今後現れないようにするためにも、ここで挫折しちゃだめなんだ。絶対に、 必ず、取り返すまで戦うぞ。みなさん、見ず知らずの僕のために本当にありがとうございます。 あ、またコメントついた。
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今回の経緯を書籍化したら半分くらい取り戻せるんじゃないかな
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