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借金7000万円で破産したエリート証券マンのその後

 給料は上がらない。それでも物価は上がっていく。ギリギリの生活を送りながら、家計の破産も「明日は我が身」と感じる人も少なくないはず。「自己破産件数」は13年連続で減少してきたが、ここにきて微増しているという。

 借金に手を染めるきっかけは、生活苦、給料の減少、教育資金、奨学金の返済、浪費・遊興費、投資の失敗など多様。その先には、自己破産、もしくは破産したくてもできず真綿で首を絞められるようなジワクジワと続く生き地獄、逆に自己破産ですべてを失ったがリセットして新しい人生を歩みだす人……さまざまな人間模様がある。

破産

※写真はイメージです

 真壁勉さん(仮名・48歳)は、大手証券会社に勤務し、年収1000万円以上を稼ぎ、誰もが羨む人生を歩んでいた。そんな彼は5年前に7000万円以上の借金で自己破産をした。エリート証券マンが破産に陥った理由は何だったのか。

「発端は交際費でした。金融業界では接待は禁止されていましたが、それでは仕事は取れないので、クライアントを自腹接待してました。でも給料だけでは足りない。そこで、カードローンで月に数万円ずつ借金するようになったんです」

 自腹接待が功を奏して、営業成績は上昇。その状況が真壁さんの借金に拍車をかけていくことに。

「今頑張れば出世できると調子に乗り、後輩や同期にも見栄を張って飲み代をおごるようになりました。服もブランド品で統一。結婚を機に自宅を購入し、海外旅行やゴルフにも頻繁に出かけ、散財生活を繰り返すようになりました」

破産したらこうなった

ゴルフ三昧だった証券マン時代は、よく後輩に奢っていたという

 借金を始めて、気づけば十数年。月に20万~30万円借金をするのが習慣になっていた。

「このころになると、借金の総額は自分でも把握していませんでした。毎月十数万円の利子を返済するために、新しいローンを契約する。その悪循環に陥ってました」

 契約していた銀行カードローン会社は全7社。4枚あるクレジットカードのキャッシング枠も上限ギリギリになったころ、真壁さんは自己破産を決意。

「カードローンもキャッシングもこれ以上利用できず、もう利子が払えない状況に陥ってしまって。利子が滞れば信用履歴に瑕がついてどこもお金は貸してくれないので、『あぁ、これで終わったな』と」

破産したらこうなった

1本数万円のエルメスのネクタイは、いまだ大量に自宅に眠っている

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自己破産で一変した人生にストレスを感じて韓国へ

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