意外なセクハラ英語にご注意。“You look hot=暑そうだね”と言ったつもりが…
財務省の福田前事務次官のセクハラ問題で、日本の男性にも「#MeToo」運動が少し身近になっただろう。この運動の震源地・ハリウッドのセクハラ問題で揺れる米国男性たちの悩みはより深刻だ。
アメリカ在住の筆者が勤めている企業でも、今年に入って動画とクイズからなる約1時間半に及ぶオンラインでのハラスメント講座受講を義務付けられたほど。最近では気軽に同僚とハグもできない環境になってきている。
そんな中、「何を言ってもセクハラになりそうだ」と女性社員との接触を最低限に抑えるアメリカ人男性も多いという話もある。
出張や旅行でアメリカに行った際、最低限心得ておきたい“不適切な英語”とはいったいどんなものがあるのだろう?
よくアメリカの男性は女性を褒めるのが上手いと言うのを聞くが、ビジネスの場でその「美点」はもはやあまり役に立たない。最近では、良かれと思って言った褒め言葉もセクハラと取られる危険性があるからだ。
容姿が「美しい」と褒める「Beautiful」や「Gorgeous」が煙たがられるのはもちろん、着ているものや体型に関するコメントも嫌われがち。
「You look great in that dress」(そのワンピース似合っているね)はその女性に気があると思われる可能性があるし、また、その日の装いを見て「Wow, look who has a date tonight!」(おぉ!今日はデートかな?)などと冷やかすのは論外。
ましてや「Did you gain weight?」(太った?)や「Did you lose weight」(やせた?)などの体型に関する発言は、欧米を中心に流行っているボディポジティブ(ありのままの体型に自信を持とうとするムーブメント)に反するものであり、眉をひそめる女性も少なくはないだろう。
また、「You should smile more」(もっと笑った方がいいよ)、「You should wear more makeup」(もう少し化粧したらどう?)といった余計なお世話発言も、性差別的と見なされるので注意したい。
妊娠初期の女性を見た目で判断するのは難しいが、アメリカには妊婦バッジのような便利な物はない。
だからと言って、「Are you pregnant?」(妊娠中?)や「When are you due?」(予定日はいつ?)と聞くのはアメリカではご法度。もし違ったらその女性を「太っている」と思ったのがバレることになり、セクハラ発言と見なされる可能性もある。
もしそれらしい女性がいたら、自分から聞くのは控えるのが得策。妊娠は嬉しいニュース。時期が来れば話してくれるはずだから。
もちろん、産休から帰ってきた女性に「When are you going to have some children? 」(もう一人子供を作るのかい?)や「Are you going to get pregnant again?」(次に妊娠する予定は?)などと聞くのもNGだ。
「Beautiful」と見た目を褒めるのも要注意
女性に妊娠のことをたずねるのはタブー
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