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京王井の頭線と東京メトロ銀座線[相互乗り入れ]の可能性<コラムニスト木村和久>

 そうやっていろいろ妄想するのも、プチ鉄道ファンとしては楽しいのですが。万が一銀座線と井の頭線が相互乗り入れとなったら、運賃はどうなるのでしょうか?  それは従来通り、京王線料金と東京メトロ料金の別計算で、乗り継ぎとして若干割り引きになるだけです。この運営する鉄道会社によって、いちいち別料金を払うって利用者側にしてみれば不条理だと思いませんか?  同じ車両に乗っているのに、鉄道会社をまたぐと倍払う感覚ですよね。本来なら走行距離による、比例運賃が妥当だと思うのですが。いきなりそれをやると、各方面大反対をするので、まずはとっつきやすい問題から解決しましょうか。  猪瀬東京都知事の頃、九段下駅などでは、東京メトロと都営地下鉄を分ける壁、猪瀬さんは「バカの壁」と言ってましたが、それを取っ払って、非常に開放的になり、乗換も楽になりました。猪瀬さん唯一の功績かなと、個人的には思ってますが。あれはいいことです。  この壁を取っ払う根拠となったのが、東京メトロの株主比率です。53.4%が政府が持ち、46.6%を東京都が持っているのです。一方、都営地下鉄を運行しているのは東京都交通局で100%都が運営してます。ということは、東京メトロも都営地下鉄も東京都が関わってんじゃんかよ~。だったらなんで、東京メトロと都営地下鉄を乗り換えすると、別料金を取るんだ。  非常に納得がいきませんね。  そもそも、2つの地下鉄の生い立ちも経営状況も違うから、簡単に統合しようとは言えない状態です。けど、朝鮮半島すら統一に向けて、歩み出している現在、資本関係が近い二大地下鉄の別料金は納得できません。別に統合しろ言っているのではないです。どっちに乗っても東京都にお金が入るなら、乗り換え運賃をなしにしろと言いたいのです。地下鉄共通運賃を当然するべきだと思います。  言い方を変えれば、運賃の二重取りに近いシステムだと思います。小池知事は都民のご機嫌取りでいいから、何かやってくれないかなあ。
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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50歳からのかろやか人生

体は枯れても頭の中は未だ現役気分、コラムニスト木村和久が贈る そんなバブル世代(50~60歳)へ向けた老後生活の道しるべ

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