更新日:2020年09月10日 15:50
恋愛・結婚

月収100万円超えも…同人AV製作者の姿

 SPA!ではアダルトビデオ規制を巡る問題をたびたび取り上げてきたが、成人コンテンツで新たなジャンルが台頭しつつある。商用AVより過激なものも存在するというが……実態を探った!

月収100万円を境に専業デビュー

下着 いわゆる適正AVが不振にあえぐ裏で、にわかに勢力を伸ばしつつある動きがある。それは、コスプレイヤーや同人サークルが制作・販売するアダルト作品だ。一部では「同人AV」とも呼ばれている。AVメーカー・V&Rプランニング代表で監督も務める安達かお氏は同人AVについてこう語る。 「AVが凋落するなかで、新しいムーブメントとして非常に力をつけてきています。市場もバカにできない数字になってきている。ただ、制作者に話を聞いてみると、AVを撮っている意識がないんです。『自分にも撮れそう』と、好きなものを撮っていたら行き着いた感覚なんです。私も当初、彼らの姿に非常に戸惑いました。女のコの調達方法からお金の儲け方まで、思考方法がまるで違う」  趣味の延長線でつくり始め、客がついて売れ始めると、金銭的な成功体験を経て意識が変化してくる。ある同人AVの関係者は言う。 「女性が一人でつくる場合、カメラマンやスタジオ代、衣装代なんかでだいたい10万円くらいかかります。コミケやイベントでロムを1枚2000円ほどで手売りし、動画配信サイトでも販売していく。これでだいたいトントンです。サイトでフォロワーが多くなったり、固定ファンがつけば一気に売り上げが多くなり、利益が出始める」  前出の安達氏もこう証言する。

1万人以上のファンがつくネット配信の同人AV

「平日は会社員をやっていて、土日に撮影しているような女性(サークルの場合は男性)でも、月に100万円以上稼げるようになることがある。そういう経験をすると、同人AV制作を専業にしていくようになるのです。売れる、売れないは若さや可愛さとあまり関係ない。ロムの写真集はイベントでの手売りが中心なので、販売時の接し方でファンがつくかどうかが決まる。地道な営業努力も必要なんです」
これが同人AVの制作者だ

これが同人AVの制作者だ ※関係者への取材を基に作成

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テーマよりも人で売れる傾向に
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