雑学

並ぶだけで時給1000円超。中国人転売ヤーの正体とは?

 3月に立て続けに起きた事件や騒動のおかげで中国人転売ヤーが悪い意味で再び脚光を浴びている。しかし、当事者が真相を話すケースはほとんどなかった。週刊SPA!は彼らの直撃に成功した!

転売ヤーの行列

銀座や表参道では毎朝のように転売ヤーの行列を目にする ※写真はイメージです。tamachan / PIXTA(ピクスタ)

 低迷する日本経済の救世主として期待が寄せられた爆買い中国人だが、彼らの度が過ぎた行為が社会問題となっている。

 3月には渋谷にある人気ファッションブランド店・シュプリームの限定品販売に並んでいた男たちが、警備スタッフに対して集団で暴行する事件が発生。後に中国籍の学生ら6人が逮捕された。また同月、京都高島屋が販売した1体・12万円の限定人形100体が、中国人とみられる客1人に買い占められるという騒動が起き、なりふり構わぬ中国人転売ヤーに対して怒りの声が上がっている。

 一方で、彼らの実態については明らかにされていない点も多い。そこで今回、記者は中国人転売グループとの接触に試みた。

「明日午前、銀座のポーラに並び、こちらが指定する2品とも買ってくれれば4000円。内服液だけなら1本600円の報酬」

「銀座ブランド店。並んでいる間は時給1000円。その後、抽選に当たって商品を購入できれば1万円支払います」

「表参道。早朝6時集合。時給1200円。交通費支給。パスポート必須。詳細は応募者のみ」

 これらは、中国版LINEといわれる「微信(ウェイシン)」のあるグループチャットに投稿されたメッセージだ。いずれも、数量限定の商品を購入するために列に並ばせる、「並び屋」を募集している。

 このグループには340人もの参加者がおり、並び屋と転売グループをマッチングする場となっている。同グループの参加者の一人、陳さん(仮名・25歳)に話を聞くことができた。

「東京にある中国系企業で働いているのですが、土日にできる副業を探していたとき、グループの存在を聞いて参加した。これまでにシャネル、グッチ、ナイキの限定商品、スナイデル(女性服ブランド)や資生堂の福袋の行列に並んだことがある。基本は指示された場所に並び、自分の番が来て商品を購入したら終わり。支払いは、あらかじめ渡された現金やクレジットカードで行う場合と、転売グループの人が隣に来て払う場合とがある。2時間で終わるときもあれば6時間以上待つこともあり、時給は1000円くらい。限定品の場合、購入できたら5000円や1万円のボーナスがつくことが多く、その場で現金で受け取ります。同じ転売グループが20人くらいを並ばせていることもある」

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転売グループ側の正体

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