第2は、言語的論理です。ここでは国語と外国語があります。国語については、自然に身についている日本語を、論理的に理解する力をつけることが中学では主目的になります。中学3年生の国語教科書を完全に理解できるようになれば、大学教科書も自力で読むことができるようになります。 　しかし、実態は中学3年生レベルの国語読解力を持つ大学生は半分くらいしかいません。ですから、息子さんにも国語を第一優先で勉強させるべきです。 　英語に関しては、今後どの分野で働くかによって異なってきます。少子化が進んでも、日本の人口が息子さんの時代に5000万人を割り込むことは考えられません。これだけの人口があれば、英語の知識がなくても日本国内で生活していくことができます。 　高校英語レベルの翻訳や会話はAIで可能になります。国際的に活躍するならば、高校英語を超える英検準1級以上の英語力が必要になります。その場合、中学だけでなく、英語塾にも通い、中学時点で英検2級、高校で準1級を取得する計画を立てるといいと思います。 ★今週の教訓……社会で必要とされるのは英語力でなく論理力’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数