恋愛・結婚

ホストの女性客同士がSNSで悪口の言い合い…不毛なバトルの意外な結末は?

「アイツには負けたくない」

お金 ひとりのホストに対し、当然ながら客はひとりではない。そんななか、SNS上ではマウントの取り合いが繰り広げられている。「自分の方が上」ならば、優越感にも浸れるものだ。 「私、可愛いから。自分で言うのもアレですが……ホストクラブに通ってる女のコの中ではかなり可愛い方だと思うんですよね」  そう何度も強調するアユさん(22歳・仮名)は、実際に容姿端麗。 「そんなにお金を使わなくても、むしろお店なんか行かなくても初回さえいけば、大体のホストが外で遊んでくれます。それをどこのホストかちょっと匂わせる感じでSNSに書いて、まわりの反応を楽しんでたんです。まあ、お金を使ってる客に対してマウント取ってましたね」  ギャラ飲みやパパ活で高収入を得ている彼女は、潤沢な資金はあるが、男にお金を使うという発想はない。プライドも許さなかった。しかし、そんな彼女に転機が訪れる。 「ホストは遊びだと思っていたけど、めっちゃ好みのタイプに出会ったんです! それで、いつも通り店外デートできるかなぁ~って思っていたけど……ハッキリ『店に来る気がないなら外で会わないよ』なんて言われたんです。こんなこと言われたの初めてだったし、もうびっくりしちゃって」  それがキッカケで、なんとか彼を落としたくなり、何度も店に通うようになったという。 「今度は、お金を使うのが楽しくなってきちゃって(笑)。彼も私がプライド高いのがわかっているから、煽り方も上手いんですよ。週に3回は通うようになったら、よく見かける客の顔も覚えてきて。そのなかのひとりに、いかにも陰キャで地味なブスがいて。“あんな子でもホスト来るんだ~”って興味をもったんです」  なんとアユさんはその女性客の顔をこっそりと写メで撮っておき、画像をもとに彼女のSNSアカウントを見つけ出した。だが、そこで見たものは意外にも……。 「私の方が絶対に可愛いし、お金も使ってるのに……。ブスの方が彼から高待遇だったんです。店休日には彼とディズニーに行ったり、アフターでお泊りしていたり。私ですら行ったことないのに……。投稿された写真には、彼の顔こそ写っていないものの、チラッと襟足とか太ももとか靴とか手が見えていて」  アユさんと彼女が店で居合わせたある日のことだ。 「私はシャンパン数本入れたのに、彼からは『ミーティングがあるから』って帰されてしまったんです。その後、彼はブスと一緒にいたんです。ブスのツイッターを見たら、“ミーティングなんてありませんww” って書かれていて。本当に信じられなくて。もう頭にきました。私もブスの悪口を書きまくってやりました」  ここから、お互いを意識したマウンティング合戦が白熱していく。 “ちびちびハウスボトル飲んでて可哀想ww” “能面みたいな顔してホストくんなよww” “自称美人さん。シャンパン入れたみたいだけど、アフターは私と一緒でゴメンね?” “そんなにお金使わなくたって一緒にいれるのになぁ~”
シャンパンタワー

シャンパンタワーは、注文した客としても鼻が高い

 結局、無情にもホストがアユさんに振り向くことはなかった。見下していた相手が、自分よりも上だったことに衝撃を受けた。だが、負けることはプライドが許さず、もう引き下がれないところまできていた。 「やっぱり屈辱で。アイツにだけは負けたくないなって、何倍もお金使うようになりました。ある意味、ホストの思うツボかもしれないですけどね」
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ライバル関係から仲良くなる例も…
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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