カーライフ

カーマニアが新型マツダ3(アクセラ)に期待すること。デザインも中身も相当イイ!?

 担当Kです。クルマ担当になって10年余りですが、いまだにマツダの試乗イベントは緊張します。それは神経を研ぎ澄まして、五感を駆使して感じようとしないといけないから。これまでいくつかの新技術の体験イベントに行きましたが、一流モータージャーナリストのみなさんと違い、その進化を感じることができませんでした、涙。しかし、ついに地獄のシゴキの成果が! オートクラブMJブロンディ改め永福ランプ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

マツダ3に乗るため北海道まで行ったら地獄のシゴキが待ち受けてました

 マツダ様より、雪上試乗会のご案内をいただきまして、北海道へ行ってまいりました。  実は、雪道を走ってもクルマの真価はよくわからないし、専門的すぎてあまりネタにならないのですが、今回は次期アクセラこと、輸出仕様の「マツダ3」に乗せてくれるというので、秘かに期待しておりました。  マツダ3はマツダの主力モデルで、VWゴルフやカローラスポーツなどがライバル。その出来にはマツダの命運がかかっておるのですが、写真を見る限り、5ドアハッチバックのデザインは美しく高尚で、走りもたぶんスバラシイんじゃないかという予感がしました。
オートクラブ

マツダ3(日本名アクセラ)が搭載予定のエンジンは1.5リッター、2リッター、2.5リッターのガソリンエンジンと、1.8リッターのディーゼルエンジン。試乗車は海外仕様だったので左ハンドルでした

 雪の上で乗ってもたぶんよくわかんないけど、とりあえずマツダ3の5ドアハッチバックの実物と対面して、ちょっとでも乗れればそれでいいや! と思って、わざわざ北海道まで出向いたのです。  マツダの雪上試乗会は2年前にも参加しましたが、ものすごくオタッキーなプログラムでビビリました。マツダが開発した「Gベクタリングコントロール」などの新技術の優秀性を、雪のテストコースで体感してください! といったことでしたが、シロートには絶対わからない微妙な差で、ソムリエなみの敏感な舌が要求される、シゴキのような内容だったのです。  近年のマツダのクルマ作りは、「走る歓び」「自分の信じた道を進もう」といったキャッチフレーズのもと、宗教的な高みを目指しておりまして、マツダ車はこんなにイイ! という、洗脳の色彩も帯びております。  実際、近年のマツダ車は、デザインもメカもすばらしく、その志の高さはカーマニアの心を打ちますが、今回もシゴキかと思うと、少し気が重いなあ。そんなことを考えながら、旭川のちょっと北にあるマツダのテストコースに到着すると、なんと新型マツダ3には、すべて迷彩が施されているじゃないですか!
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邪念を捨てて真理を悟れ!
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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