妻と義理の母からの容赦なきDV「夕飯にドッグフードを出されて……」
妻のDVに悩む男性が増加している。警察庁がまとめた全国のDV相談件数は右肩上がりで、平成29年の「配偶者からの暴力」相談は7万2455件にのぼるが、うち17.2%は「男性が被害者」である。そして中には、妻が姑からの暴行・暴言に耐えている夫もいる。
1992年から「離婚110番」を主宰する澁川良幸氏(離婚カウンセラー・夫婦問題アドバイザー)のところに、妻からのDVについての相談が数多く寄せられる。そこで、澁川氏の話を元に実際のDVケースを再現する。
「妻は僕が公務員なのが不満で、次第に毎日のようになじるようになったんです」
都内近郊に住む渡部斗真さん(仮名・29歳)は2歳年上の妻のDVに1年前から苦しんでいる。
「僕の年収が550万円に対して、自営業の妻は750万円。妻は朝から晩まで働きづくめで、ストレスも多いんです。『無理すると体に悪いよ』とねぎらいの言葉をかけたら、『早く帰宅するあんたに何がわかるのよ』と怒鳴るんです。そのうち『公務員のくせに』が彼女のなじり言葉になりました」
公務員が嫌なら、最初から結婚しなければいいのにと思うが、相反する2人が惹かれあったことも恋愛のなせる業なのだろう。
「そして、休日の夕飯にドックフードを出せれるようになりました。さすがに無理矢理食べさせられるとかはないですが、『お前は犬と同等』ということでしょう。酷いですよね」
そして妻の母親も、「抵抗しないなんて、情けない婿だ」と暴言を吐いてくるようになった。だが確かに義理の母が言うように、なぜ渡部さんは抵抗しないのか疑問に思う。一体なぜ無抵抗を貫くのか。
「抵抗したくてもできないのは、離婚になったら困るからです。公務員という職務上、離婚すると何か言われる。みっともないと思われたくないんです」
妻だけでなく姑からの暴言も…


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