更新日:2023年03月20日 11:15
仕事

GW、働いているのは俺だけ…居酒屋副店長が嘆く現場の実態

休日にクレームの対応をすることも…

 だが、外国人労働者のみでシフトが埋まる時期は必ず、吉原さんら責任者が出社しなくてはならないという。 「もちろん店舗によりますが、ウチの店は古株の外国人従業員がほとんどいないんです。だからレジ作業やクレーム対応を彼らだけに任せられないのが本音です。本部は『休みなよ…』とか気軽に言ってくるんですけどね」  実際に、休日にも拘わらず「クレーマーの対応」を迫られたこともあった。 10連休 「去年の年末ですね。店長がインフルエンザで、僕も風邪気味で休みを貰ったんです。けど、23時頃かな? 店の子から電話が来て、『外人の教育がなってないから教育担当者呼べ』と客が騒いでいると。収まりそうになかったので仕方なく店に行きました。別に外国人の子が悪いんじゃないんですよ。でも、難癖を付けられて対応できるほどのコミュニケーションスキルがあるのは稀。  結局1時間近く説教に付き合いました。こういうことがあるから、たとえ休みを貰ったって旅行なんか絶対にできない。家でダラダラしつつも、緊張状態を保っているほかない。だったら、店に出て働いてた方がまだ気が楽です。こんな状況なので、当然10連休なんて嬉しくないよ…ということです。むしろ憎んでるの表現の方が適切なのかな」  働き方改革が進む現代社会。だがそれを打ち出す側と、享受する側の間にはズレが生じているのが現実のようだ。<取材・文/ロケット梅内>
1
2
おすすめ記事