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「G20」の豪華めしと酒。取材記者の無料食い倒れレポート

 いま、大阪では「G20」が開催されている。G20参加国のGDPは世界の8割を占め、中でもアメリカのトランプ大統領の政治方針が他の国々にどのような形で受け入れられるのかが注目される。この記事でも、トランプ大統領の発言を中心に最新の国際情勢を……と言いたいところだが、そこは大手メディアの報道部に任せたい。 G20 G20の会場であるインテックス大阪。そこに設けられた国際メディアセンター(以下IMC)には、世界各国からメディア関係者が集結している。会期中は24時間オープン。ここでは、すべて無料で食べられる豪華な食事が提供されているのだ!  今回は「記者に提供される食事」という視点からG20を掘り下げていきたい。

バイキング形式の昼食

バイキング インテックス大阪の周辺は、極めて厳重な警備が施されている。2016年の伊勢志摩サミットの時もそうだったが、地元の警察だけでは人手が足りず、他の都道府県から応援人員を呼んでいるほどだ。無論、会期中はインテックス大阪に一般人が立ち入ることはできない。  IMCの中にいる人のほとんどが、報道関係者である。彼らは仕事でここに来ているわけだから、当然腹も減る。  さて、昼食の時間だ。建物の3階にあるIMCから1階へ降りて、ダイニングスペースへ向かう。 ダイニングスペース 和製英語になってしまうが、バイキング形式のダイニングスペース。席を確保したら、あとは食べ放題。もう一度書くが、無料である。 地鶏のスパイシーグリル 筆者の目にまず飛び込んできたのは、地鶏のスパイシーグリル。徳島県の阿波尾鶏を使っている。この阿波尾鶏は2010年代になってしばしば聞くようになった品種だが、いざ食べてみると肉が非常に柔らかい。同じ鶏肉でも、安い焼き鳥などとはまるで別世界だ。意識しなければいつの間にか皿から肉がなくなってしまう。それだけ噛み応えが柔和で、「食べる」というよりは「口の中で溶かす」という感触である。

「京丹波大黒本しめじ」とは?

 次に筆者が箸をつけたのは、釜揚げしらすと地野菜のペペロンチーノ。こちらは京都の賀茂ナス、京丹波大黒本しめじ、そして大阪のいわししらすを使用している。 しらす この料理は、しめじの風味がかなり強いものだった。京丹波大黒本しめじは京丹波町の特産で、正式に京野菜として認定されているものだ。このあたり、関東在住の人にはあまりピンとこないかもしれない。  が、日本は山がちな島国で、本来は地域毎に独特の野菜や山菜が存在する。京丹波大黒本しめじは、静岡生まれ神奈川育ちの筆者の舌にはかなり特徴的な風味だった。もちろんそれは悪い意味ではなく、これだけ旨味の凝縮されたしめじは初体験だったということだ。
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大阪人には馴染みの「冷やし飴」
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