お騒がせコメンテーター6人衆。長嶋一茂から岩井志麻子まで
目下、テレビは情報番組、ワイドショーの戦国時代だ。シビアな視聴率競争を勝ち抜くため、各局はキャラの立ったコメンテーターを必要としている。
というわけで、炎上スレスレ、ネットニュースの常連となっているコメンテーターを、今一度おさらいしておこう。
タレント/『羽鳥慎一モーニングショー』(テレ朝系)、『あさチャン』(TBS系)など
いま、ひそかにメディア王となりつつあるのが、長嶋一茂だろう。かつての“おバカキャラ”は鳴りを潜め、政治や社会問題などについての豪快なコメントで人気を集めている。
もっとも、当たりはずれの振れ幅は大きい。大阪での拳銃強奪事件に関して、ゲームなどの影響に言及してしまったのは、紋切り型かつ的外れ。それでも、「ワークマン」フランチャイズのオーナー夫婦を紹介したVTRに、「年間1億5000万の収益とか、1日100万円の売り上げとか、(オーナー夫婦は)いくらもらえるんですかね?」、「粗利益はいくらなの? それは出せないの?」と勇敢に切り込んだ姿は、視聴者の共感を呼んだ(『あさちゃん』6月10日)。
三振かホームランか。現役当時のプレースタイルを彷彿とさせる。
国際政治学者/『ワイドナショー』(フジテレビ系)、『朝まで生テレビ!』(テレ朝系)など
新進気鋭の女性国際政治学者であり、タカ派の論客として活躍する三浦氏。自身ではリベラルを自認しているとのことだが、世間的には保守にカテゴライズされるだろう。
著書で徴兵制の必要を訴えるにとどまらず、最新刊『孤独の意味も、女であることの味わいも』(新潮社)では、14歳で受けた性的被害を告白するなど、トピックは多岐にわたる。
だが、2018年2月11日放送の『ワイドナショー』で、“スリーパーセル”なる北朝鮮の工作員について言及した際の姿勢は、疑念を抱かせた。「指導者が死んだとわかったら一切外部との連絡を絶って動き始める」とか、「大阪がヤバい」などと危険を訴えた根拠として示したのが、イギリスの大衆紙「デイリー・メール」の記事だったからだ。
常にアゴを突き出して、自信満々で議論に臨む三浦氏のイメージが、少しだけ崩れた一件だった。
研究者/『news zero』(日テレ系)、『サンデージャポン』(TBS系)など
報道番組に手っ取り早く新風を吹き込みたいなら、パッと見て異端児とわかる身なりの人物を起用すればいい。その点で、落合氏の存在は貴重だ。
特に『news zero』初期のインパクトは忘れがたい。素足にサンダルで、「ボクはヨウジヤマモトしか着ません」とか、「服は全部ドライクリーニング」などと早口でまくし立てていたのだ。だが、刺激が強すぎたのだろうか、否定的な反応を示す視聴者の方が多かった。
だが、いまでは興味のないスポーツコーナーでも、ワイプで表情を作ってくれたりするほどになった。そんな落合氏の姿に、実はいい人なんじゃないかと思い始めている。
①長嶋一茂(53) たまに、すごく真っ当
②三浦瑠璃(38) 女であることの味わい
③落合陽一(31) 見た目のわりに普通だった
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