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ウンコ漏らしは酒飲みの共通体験…なのか?――酔いどれスナック珍怪記

 スナックに巣食う老若男女の生態をつぶさに観察しさらけ出す、酒場日記の第5夜。ネタにされた常連客から燻り始めた不満の矛先をかわすためか、とうとう担当編集までペンの悪意の犠牲にし始めたクソビッ……もとい筆者。今宵は、少々下品なお話です。

酔いどれスナック珍怪記 第五夜 飲み屋でくらい下ネタ話そうぜ!Part2

 前回、飲み屋で話す下ネタは楽しいからどんなクソみたいな話でもウェルカムだと書いたが、ほんとうにクソの話をしようと思う。ウンコの話です。 【過去記事】⇒下ネタを話芸に昇華させる男、傷つくのは彼のアソコだけ――酔いどれスナック珍怪記  今も昔も人類っていうか特に日本人というのは、子供から大人までウンコというものが何故だかとっても大好きで、鄙びた温泉宿に行けばフロントにウンコの形した飴はさりげなく、あたかも当然かのようにあるし、ドン・キホーテに行けばウンコ型の被り物はあるし、ウンコ漢字ドリル、『うんこがへんないきもの』、うんこミュージアムとそこらじゅうにウンコが溢れ返っていて、まさに世の中クソまみれな状態である。  たかだか排泄物を表す「ウンコ」という言葉ひとつで、何故にこんなにも人は瞳を輝かせ頭パーになって盛り上がることができるのか。チンコ程人類の未来にとって重要ではないのにチンコよりも市民権を得ているし、「わたし、下ネタ駄目なんですぅ」とか言ってカマトトぶってるわりに、実は誰それと不倫していてだとか悪びれもせずにやたらめったら語りまくる変なオンナの支持も得ていたりする。なんでチンコの話はできないのにウンコはOKなのか。そういう性癖なのか。同じ下のネタなのに。一文字違うだけなのに。だんだんチンコが可哀想に思えてきた。チンコに清き一票を。  そんなこんなで、明け方の店内ではカウンターに座るいい大人たち全員が閉店まで、滝川クリステルの結婚とか増税に伴うクレジットカード決済のポイント還元の話題もそこそこに、ほとんどウンコの話しかしていなかった。正確に言うと、ウンコを漏らした話。  きっかけは、「最近客のジジイたちのストレスで腸にきてるんだよね」という仕事上がりに飲みに来た近くのスナックのチーママの愚痴からであった。 「この間なんて、お腹痛いのにジジイたちがなかなか帰らないからトイレ行けなくて! ちょぴっとだけパンツに茶色い染み付いちゃって最悪!」  酒も回って赤裸々な彼女の発言に、そうだよね営業中トイレ我慢するのつらいよねなどと遠慮がちに当たり障りなく返していると、それまで大人しく飲んでいた若手常連客のみっちゃんがポツリと言った。 「え。でもみんな、年に二、三回はウンコ漏らすもんでしょ?」
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