お金

親の無駄遣いで資産を減らさないために、老親のホンネを知ろう

 必死に働いて築いた親世代の資産。総務省データによれば70歳以上の人の平均貯蓄額は2249万円に上り、その多くはいずれ子供や孫に相続されることになるだろう。しかし、何もせずにいると、親の資産は失うリスクを伴う。老親のお金を守るのは子供の役目だが、老親のホンネはどうなのだろう? 実際に声を聞いてみた。 老親のお金を守れ

老親のホンネ「俺たちはこうしてほしかった」

●遺言書の作成は面倒な部分だけプロに任せたい

78歳/資産5200万円 「遺言書の作成は、一から十まで行政書士に頼むと余計に費用がかかってしまうので、まずは親がどんなところで困っているのか聞いてほしいです。遺言書の作成をせかされると困りますね。息子に『自分で書くと絶対間違えるから』と言われて、しばらく行政書士のところに通わされたんですが、うんざりして途中で投げ出してしまいました。  行政書士の方も、最近こういうケースが多いと苦笑いしていましたが、自分のペースで考えさせてほしかったです。『一緒に相談に行って、何が大変そうかわかったら教えて』と言われるほうが、こちらも受け入れやすい。無料相談をやっている行政書士事務所も多いので、アドバイスを受けてから、自分で何ができそうか判断したいですね」

●リフォームや介護費の記録を残してほしい

71歳/資産4800万円 「親の健康状態を守るのに、いくらお金を使ってくれたのか、あとでわかるようにしてくれると助かります。うちは贈与税がかからないよう、生きている間に少しずつ息子2人と娘に資産を分割していたんです。  ところが、同居して面倒を見てくれていた長男が『階段に手すりをつけたり、介護用のベッドを買ったり、さんざん家のリフォームにカネをかけたのに、同じ金額なのはおかしい!』とゴネだして……。子供同士で大喧嘩になりました。  何に使ったか明細などが残っていれば、こちらもバランスを考えられたし、ほかの子供にも説明しやすかったんですけどね。長男と住み続けるのが気まずくなり、老人ホームに転居しました」

●口座の整理作業、書類の確認は大助かり

86歳/資産2080万円 「息子が孫と一緒に家の掃除を手伝ってくれたとき、口座があることを忘れていた銀行の通帳や、保険に関する書類が出てきて驚きました。定期的に通知する手紙が届いていたようですが、読むのが面倒で山積みにしちゃって。なかには休眠口座になっていた口座もあって、自分は返ってこないものだと思っていましたが、一緒に銀行に行って払い戻しを手伝ってもらい、5口座合わせて200万円近くになりました。 『資産を管理しろ』と言われると面倒ですが、『一緒に大掃除をしよう』と、家族みんなで手伝ってくれると嬉しいですね。特に書類の整理などは目も悪くなって難しいので、こちらとしても大歓迎です」
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老親のホンネに子供はどう答えればいい?
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