ローランドはなぜ“上から目線”なのに支持されるのか? 一般人でも応用可能
現代に突如現れたカリスマホスト「ローランド」。“現代ホスト界の帝王”と呼ばれ、独特の上から目線な言動が話題を呼んでいる。その影響もあってか、ローランドの型破りなスタイルをマネする人も増えてきた。
「あの上から目線の言動をただマネしているだけでは、嫌な奴として捉えられてバッシングされてしまう。実は、あのキャラクターが人に受け入れられることには法則があるんです」
こう話すのはローランドが出現する以前、“ホスト業界の革命児”として一世を風靡した井上敬一氏(44歳)だ。
かつてドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)で10年に渡り密着取材されていた経験があり、見覚えがある読者も多いはずだ。ローランド人気の秘密とは? そして、ビジネスマンが活かせることはあるのだろうか?
「今までメディアにいろんなホストが出てきたけど、みんなただ使われているだけだった。実際、世間はホストに対してそんなにいいイメージを抱いていない。そこで現役ホストが『女なんて騙すのチョロいですよ』って発言したら、そのまんまですよね。期待通りのことを、メディアに言わされているだけ。一方で、ローランドさんは違う。ホストという仕事がどのように見られているか理解し、それ以上の答えを返す。本当に頭のいいホストが出てきたな、と思いますね」(井上氏、以下同)
ローランドは、自身のメディアでのポジションを把握したうえで発言し、ホスト業界の地位向上につなげているという。さらに「今の若者たちにとって“救世主”」とまで言い切る。
「彼が上から目線でもバッシングされない背景には、日本の若者たちが世界的に見ても自己肯定感が低いという問題があります」
内閣府が7カ国(日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン)の満13~29歳の若者を対象とした自己肯定感にかんする意識調査によると、日本は最下位だった(平成25年)
「最近の子って、夢がないし『私なんて……』『僕なんて……』と自分を否定してばかりなんです。僕が20歳の頃に面接したホストって、すごい野心があったんです。とにかく稼ぎたいとか外車に乗りたいとかね。それが、僕が27歳~28歳ぐらいに面接したホストって、全く夢がなくなった。ホストの面接なのに『将来はサラリーマンになりたい』なんて言われたときは、本当にびっくりしました。
この背景に、やはり自己肯定感の低さがあるのだと思います。要は、夢がないのではなく、夢を持てなくなった。夢を持ってもどうせ叶うはずないと。叶わないのだったら、夢を持つこと自体意味がない……という構図です。
そんな夢どころか欲もない、自己肯定感の低い若者ばかりの中で、ローランドさんは、自信家で自己愛が強いキャラクター。夢は叶って当然であり、自己肯定感はMAX! この姿にみんなどこか憧れや希望を抱き、その結果、多くの人に賛同されているのだと思います。ただし、時代背景的にいくら求められている人物像だとしても、普通はこういうキャラだと嫌われる可能性もあります。しかし、ローランドさんは逆に親近感さえ与えているでしょう」
ローランドが「上から目線」でもバッシングされないワケ

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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