後日、共通の女友達から聞いた話によると、彼女はドタキャンされた12日24日の深夜、男友達の家に行き、そのまま一晩共に。それが新しい彼氏だそうで、三枝さんについては「いくらバイトだからって直前にキャンセルなんてありえない！」と怒っていたとか。 「そのコは『三枝君は悪くないよ』って言ってくれましたが、もし逆の立場だったら自分も怒っていたかもしれません。まだ未練が残っていたのも大きいと思いますが、ぶざけんなよ！っていう気持ちにはなれなかったんです」 　ただし、夜勤をサボったバイト先の同僚に対しては別。次に顔を合わせたとき、お詫びやお礼の一言もなかったため、その態度にキレた三枝さんが詰め寄り、ほかのバイト仲間たちが慌てて引き離したという。 「あの日、私が翌朝まで12時間勤務になったのは知っていたのに一言もないなんてありえないですよ。もちろん、このことは全部オーナーと店長に報告。当時も人手が足りなかったので、さすがにクビにはなりませんでしたがこっぴどく怒られたようです。そもそもサボった理由が『大学サークルのクリスマスパーティで飲んでた』ですからね。昔の話なのに、思い出したらまたムカムカしてきましたよ」 　あくまで一部かもしれないが、出勤直前で欠勤の連絡をしてきたり、連絡すらしてこないアルバイトの話は結構耳にする。 　やむを得ない事情がある場合は別だが、仕事をサボる人間がいれば、その一方で尻拭いをしなければならない者がいることも知ってほしいものだ。＜TEXT／トシタカマサ＞ ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。