嫁姑を連れた家族旅行はかくも地獄、非難の矛先は夫に集中して…
―[シリーズ・冬の悲惨な思い出]―
足腰の弱ってきた高齢者や、幼子を連れた旅行の交通手段に重宝するのが車での移動。猛暑を避け、秋冬にドライブ旅行をする家庭は多いことだろう。
そんな中、実母の喜寿の誕生日祝いを兼ねて、冬の箱根にドライブ旅行に出かけたのが不運だったというのは金森哲夫さん(仮名・38歳)だ。
「ライブに行きたい」というバンギャの嫁を、旅行に同行するよう説得
奥さんは日ごろから金森さんの母と折り合いが悪く、法事の際や年始の挨拶しか実家に行かなかったという。それもあってか、旅行が決まってからは毎日のように奥さんと「チケットを誰かに譲れ」「いやだ」と攻防になったそう。
「『ライブはまた観れるだろう』と僕が言うと、『再結成したバンドだから、またいつ活動停止するかわからない』と譲らないんです。僕が『高値で売れるのなら、転売サイトで売っちゃえ』と言って、身分証明などを送ってチケット販売サイトに登録をして、なんとか嫁を説得。チケットは他のファンに譲ることができました」
金森さんが、奥さんを連れていきたかったのには理由があった。
「4人で泊まれる大部屋を予約していたんです。嫁が来てくれないと、1人分の宿泊費を無駄に支払わなくてはいけなくて…。それ以外にも、普段から娘を実家に連れていくと『帰りたい』とぐずりだすんです。嫁なしで娘と1泊2日の旅行だと、どうなるかひやひやで。どうしても来てもらいたかったんです」
脚が悪い母を気づかって、レンタカーを借りて実家に迎えに行った金森さん。久しぶりのせいかぎこちない運転に、初めての長距離ドライブとなる5歳の娘の様子が急変したという。
「年齢的に見てちょっと発育が良かった娘は、借りてきたチャイルドシートをきついといったんです。仕方なしに、嫁のテンピュールのクッションを借りてシートベルトを着けていました。
でもその後、『おなかが痛い』と言い始めたんです。ファミレスで休憩するまで待ってといっていたら、突然、勢いよく吐き出しました。嫁の大事なクッションも汚してしまい、出発から険悪なムードでしたね」
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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