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年末年始に働くコンビニ店員の本音、年越し勤務で見る景色は…

 一般企業に勤めていれば年末年始は休みの人が多いだろうが、そんな時でも営業を続けているコンビニ。2020年、一部コンビニチェーンでは休業する店舗もあると発表されているが、筆者は長くコンビニ店員を続けてきたので、暮れと正月もすべての時間帯で働いた経験がある。
コンビニ

※画像はイメージです(以下同)

 今回は年末年始のコンビニ業務の裏側と本音をお届けしたい。

年末年始に働くコンビニ店員の本音

 12月29日と30日は、会社と学校が休みなので普段より客は少ない。近所の人は年賀状を買いに来るが、スーツケースや大きな鞄を持った、これから海外旅行に行きます、実家に帰省します……という人が目立つので、本音としては「楽しそうでいいな」と思う。  そして、大晦日のコンビニは暇だ。はっきり言って、住宅街やオフィス街にある店舗は客が全然来ないし、閉めていいのではないかと思ってしまう。当然、店員はヒマ疲れする。来るのはタクシーの運転手や近所の人、ひとり暮らしの人ばかり。早い時間はお年玉の袋、年賀状、酒類。夕方を過ぎると、揚げ物やカップうどんが売れる。  さて、アルバイトの店員たちはこの時期に働くのを嫌がらないのかと思うかもしれないが、そうでもない。店舗によって異なるものの、大晦日や三箇日は店から手当やお年玉がもらえるし、暇なのでやりたがる人も結構いるのだ。  大晦日22時を過ぎると、ほとんど人はこない。そして新年を寂しく迎えるのだ。一応、いっしょに働いている相棒に「明けましておめでとうございます」と挨拶するが、ちょっぴし切ない……。

店内で勝手に撮影を始める若者たち

時計 大晦日に起きた悔しい出来事を話そう。ある店舗で働いていた時は、近くにバーがあった。そこでパーティーが開催されており、客が大勢買い物に来てくれるのはいいが、酔った5人組がビデオカメラを持ってきて、店内で勝手に撮影を始めたのだ。  そして、店員である筆者に断りもせず、カメラを向けられて「今年の抱負は?」とインタビューをされたことがある。YouTubeにでも載せるつもりだったのだろうか。  ぶっちゃけ、こちらは大晦日に働きたいなんて思っていないなか、あちらはゲラゲラと笑って楽しそうにしていることが気に食わなかった。かなり失礼で腹が立ったが、立場として怒ることはできないのがもどかしくてたまらなかった。  とはいえ、嫌なことばかりでもない。  一見客から「店員さんも大晦日なのに大変ですね。ご苦労様です」、常連客から「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」「大晦日、大変ですが頑張ってくださいね」という労いの言葉をかけられることもあるので、それは本当に救いだ。
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