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「謝って済むなら警察はいらない」コンビニで“カスハラ”した作業服の男性が我に返って土下座したワケ

 迷惑客カスハラ(カスタマーハラスメント)が社会問題となっている。その理不尽な言動は、対応した従業員にトラウマを植え付けかねない。  元コンビニ店長の佐藤隆さん(仮名・20代)は、約4年間の勤務を通じて数々の苦い経験があるという。

“お客様は神様”を強要、“出禁”になった迷惑老人

コンビニ

※写真はイメージです。以下同

“お客様は神様”だから値引きしろ」  これは、ある迷惑客が発した言葉だ。 「店によく来る70代ぐらいの高齢のお客様が、商品をレジに持ってくるなり『値引きしろ』と言ってきたんです。廃棄が近くなった商品のみ値引きシールを貼るので、当然お断りするのですが……」  レジがベテランの店員の場合はすぐに諦めるそうだが、新人に対しては大きな声で何度も値引きシールを貼るように要求してくるそうだ。 「そこで『“お客様は神様”だから』という言葉を聞いて驚きました。何を勘違いしているのでしょうか。結局、他のお客様への迷惑や新人の精神的負担などを考慮し、このお客様は最終的に“出入り禁止”となりました」

からあげを地面に叩きつけて…

 佐藤さんが早朝のシフトだった際、60代と思われる男性客が来店したという。 「からあげのチーズ味を買って、お店の外にとめた車の中で食べている様子でした。しかし、その数分後にお店の中まで戻ってくると、『チーズ味は気に入らない』『ふつうのからあげと交換してくれ』と言うのです。ただ、一度お客様が口にされたものは返品できないので……」  それを聞いた男性客は、黙ってからあげを買い直した。そのまま退店するのかと思いきや、驚きの行動に出た! 「チーズ味のからあげを地面に叩きつけていったんです。朝方だったこともあり、呆気にとられてしまいました」
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客と店員が“商品の袋詰め”を巡りトラブルに
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスで様々な雑誌や書籍・ムック本・Webメディアの現場を踏み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者として活動中。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。趣味はカメラ。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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