相手が断りにくくなる、お願いメールの書き方とは?
自分の考えが正しく伝わらない。刺さる文章が書けない――そんな悩みもあっという間に解決! 上手な文章を書けるようになるには、ちょっとしたコツがあった。文章のプロたちが駆使している秘技を公開する!
◆秘技3 上手にお願いする
例文:(仕事の手伝いのお願いをメールするとき)
今日の夜、残業つき合ってくれないかな?
都合が悪かったり、気が乗らなかったら断ってくれてもいいんだけど。この仕事は、いつも面白いアイデアを出す○○さんの発想力がないとこなせなさそうだから、ぜひ手伝ってもらえると嬉しいです!
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「これやって」と単に頼みごとだけを書くと断られやすい。「頼みごとの際には『無理だったら断ってくれていい』と相手にまず逃げ道をつくってあげるのが大人。ただ、持ち上げて逃げられないようにする、相手を追い詰める文章も忘れずに」(コラムニスト・石原壮一郎氏)
◆秘技4 述語を省略しない
【修正前の文章】
この喫茶店はコーヒーだけでなく、店主の話を聞きたい客も集まってくる。
【修正後の文章】
この喫茶店はコーヒーを飲みたい人だけでなく、店主の話を聞きたい客も集まってくる。
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日本語は主語を省いても意味は通じるが、述語まで省いてしまうと意味が通じなくなる。原文では「コーヒー」を受ける述語がなく、「店主の話を聞きたい客」と並列になってしまっている。述語がなくてもなんとなく意味は伝わるが、読み手に違和感を持たせてしまう。述語が異なるものを繋げるとこのミスが起こりやすいので、文を2つに分けてしまうのも手だ
【石原壮一郎氏】
コラムニスト。『大人養成講座』『大人力認定』など、大人力の専門家。近著に『オトナの学歴図鑑』などがある
― どんなにバカでも文章が上達する13の秘技【5】 ―
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