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『ワンピース』のバギーを悪人たらしめるネガティブさとは?

バギーは「わかりやすい悪人」

 また、バギーには「仲間に黙って持ち去ろうとしたりしなければよかった」といった反省もありません。「あいつが悪い」と考えると、自動的に「自分は悪くない」ことになり、その意識が反省する理由を奪うからです。こうして反省もなく、行動を改めることもない人物ができあがります。その傾向がエスカレートした人物こそ、改心することのない「わかりやすい悪人」です。  なんでもかんでも「自分が悪い」と考える必要はありません。それがあまりに過剰になると、「どうせおれが悪いんだろ」と卑屈になってしまいます。「自分のせい」も「あいつのせい」もやりすぎは禁物です。また、誰がどう見ても「あなたは悪くないよ」と慰めてくれる出来事もあるでしょう。  しかし、もし人生があまりうまくいっていないのなら、そして自分を振り返ってみて、何も行動が変わっていないのなら。それは自分でも気づかないうちに、「他人のせい」にしすぎているのかもしれません。 「何が善で、何が悪なのか」という議論で答えを出すのは困難です。ただ、「おれは悪くない。あいつが悪い」という態度は基本的に悪印象を与えるのは確かです。そして、それが巡り巡って自分の首を絞めることになります。  もし心当たりがあるならば、ぜひ一度「自分が今の状況に陥っているのは、自分のせいなのでは?」と疑ってみてください。愉快な試みではありませんが、苦い分だけ自分を成長させてくれるでしょう。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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