「節電は風俗業対策だ!」ネオン街でも広まるデマ

 地震だけでなく、その後の節電や物資不足によって大きな影響が出ている夜の街。都内のネオン街を訪れてみると、“業界ならでは”のデマが聞こえてきた。

「東北からの避難者で、仙台とかのキャバクラ嬢が歌舞伎町に大量流入してるらしいね」と話すのは新宿・歌舞伎町のホスト(23歳)。

「震災で地元の職場を失ったキャバ嬢が、職を求めて歌舞伎町に来るらしいよ。その影響で都内のキャバクラが飽和状態になって、パッとしないコとか売り上げがイマイチなコは、店を追いやられるってビビっているみたい」

 このような“東北のキャバ嬢大量流入”の話はほかでも聞かれ、

「流入してきた東北のキャバ嬢vs歌舞伎町のキャバ嬢で、水面下では客の奪い合い・抗争が激化している」(キャバクラ店黒服)と、既に一触即発状態に陥っているという情報まで……。真相をキャバクラ嬢に聞いてみた。

「今のところは、『東北出身のコの体入(体験入店)が増えてる』っていう話も聞かないよ。でもポジションを奪われないためか、最近になってめちゃめちゃ営業を頑張りだしたコもいるけど」

 少なくとも現状では、デマであることは間違いなさそうだが、「都内に東北のキャバ嬢だけを集めた店が出店ラッシュを迎える」(キャバクラ店オーナー)など、その“ひとり歩きぶり”はとどまるところを知らない。

 ほかにも、「錦糸町のフィリピンパブからは、ホステスが全員いなくなった」(26歳・キャバクラ嬢)、「六本木には今、外国人が一人もいない」(19歳・ホスト)、「避難所へのデリヘル派遣が増加しているらしい」(23歳・デリヘル嬢)などなど、デマの嵐だ。

 また、都知事選が迫ってきた影響からか、「電力不足はウソなんだろ? 石原都知事が風俗業を潰すためにやってるらしいじゃないか。ふざけんな!」(風俗店オーナー)という話も。実際には十分耐えうる電力はあるが、都内の節電対策を実施することで風俗業の抑制を“国とグルになって都知事が狙っている”ということらしい。それを受けて、「都知事ならやりかねない」という声が派生していく……。都政への不安までもが、デマの下地になるということか。

取材・文/SPA!震災デマ取材班 撮影/山本宏樹 笹村泰夫

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