更新日:2022年11月10日 10:28
仕事

コンビニのレジ袋有料化、店員の意見はやっぱり…

なぜレジ袋を分けるのか

レジ袋 ある芸人さんがテレビで「この前コンビニに行ったら商品を何枚ものレジ袋に分けられた。なんでやねん」とネタにしていて笑っていたが、実はそれはクレーム対策なのだ。  ほとんどの客は気にしないのだが、中には神経質な人もいて、しっかりと分けないと怒る人がいるし、あとからクレームが入ることもある。  例えば、①温めの弁当、②氷・アイス類、③新聞・雑誌類を客がレジに持ってきた場合、以前だったら3つの袋に入れていた。  だが有料化によって、レジ袋が必要な人には「何枚お使いになりますか?」とたずねなければならないようになった。  もしも「一枚でいい」と言われたら、こっちでも疑問に思う組み合わせで一緒に詰めなければならない。氷と温め弁当を同じ袋にすることが気になるし、後から文句を言われては困るので一応「大丈夫ですか?」と客に確認を取ってみようと思っている。  弁当温めの客に使う袋は個人的には無料でいいと思うが、それは違反なので出来ない。だから弁当温めと冷たいビールをマイバックなしで買ったら、一緒に入れたくない場合は、袋2枚で6円がかかってしまうことになる(※セブン-イレブンでは特大サイズが5円でそれ以下は3円、ローソンとファミリーマートは一律3円)。  スタッフとしては仕事が少し楽になったが、昨日、4つの商品を買った若い男性が有料化に気が付き、ポケットにその商品を一生懸命に詰めていたのがやや滑稽で印象的だった。  

レジ袋がいるのかいらないのか聞き取れない

 レジ袋有料化で困ったことは、スタッフが客に袋がいるかどうかいちいち確認しなければいけないことだ。最初からいらない旨を伝えてきたり、マイバック持ちならいいのだが、そうではない人に聞くのはしんどい。  だがそれは仕事なので仕方ない面はあるが、困るのははっきりと相手が答えてくれないこと。  商品が3つ以上でマイバックを持っていない男性は、必要な可能性が高い。「有料のレジ袋はご利用ですか?」とたずねてもどっちなのか全くわからない返事、あるいはマスクや飛沫防止シート越しなので何を言っているか聞き取れないことが多い。  まだまだオペレーションに不安な部分はあるが、海外のコンビニや、日本のスーパーマーケットではずっと前から有料だったし、すぐに慣れるに違いない。<取材・文/浜カツトシ>
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