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TBS火曜10時枠ドラマが現代人の心のオアシス的存在なワケ

 毎週火曜10時から放送されているTBS系ドラマ『私の家政夫ナギサさん』が人気沸騰中だ。初回の平均世帯視聴率は14.2%を記録し、初回放送の数字としては火曜TBS系ドラマの過去最高視聴率を叩き出した。  SNSでは特に“メイの涙に共感”など主人公のメイに、共感する声が多く挙げられている。仕事は完璧にこなす一方で恋愛に不器用であったり、家事をする余裕がなかったりと、アラサーを目前にして日々焦りを感じているメイの姿に自分の姿を重ね合わせて観ている視聴者も多いのではないだろうか。  TBS火曜10時枠は過去にも多くの大ヒットドラマを生み出してきた。記憶に新しい作品でいうと、社会現象にもなった『逃げるは恥だが役に立つ』通称“逃げ恥”だろう。今回はTBS火曜10時枠ドラマが何故こんなにも人気なのか、そして何故現代人の心にこうも響くのかについて、振り返ってみた。

『逃げるは恥だが役に立つ』:“呪い”からの解放! 多種多様な生き方を尊重するドラマ

 冒頭でも触れた通称“逃げ恥”は2016年10月期に放送されたドラマだ。派遣切りにあった新垣結衣演じる主人公・森山みくりが、星野源演じる36歳独身エンジニアの津崎平匡と「契約結婚」して巻き起こる出来事を描いた本作。「家事は報酬を得るに値する立派な仕事である」ということを示唆するメッセージ性など、現代人の働き方意識を崩すような構成に注目が集まった。  このドラマが人気を博した理由として“普通じゃなくて良い”“様々な生き方がある”という考え方があるのではないだろうか。最終回で石田ゆり子演じる森山みくりの伯母・土屋百合が部下に言い放つセリフに「自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いからは、さっさと逃げてしまいなさい」というものがある。 “何歳までに結婚しなければならない”“正社員でなくてはならない”“恋愛対象は異性であるべきだ”。本作ではそのような呪いから登場人物が解き放たれていくさまが描かれている。最終回の土屋百合のセリフは、劇中の人物に向けて言ったものであると同時に、視聴者に向けたものでもあり、多くの視聴者の心を解き放ったのかもしれない。
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『カルテット』は物事を“白黒つけなくても良い”と思わせる
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