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注目コント師・かが屋とYouTube作家・白武ときおがお笑い第7世代を語る

 キングオブコント2019ファイナリストとして一躍有名になったお笑いコンビ「かが屋」。メンバーの加賀翔、賀屋壮也はともに1993年生まれで、コンビ結成は2015年。霜降り明星、ハナコらと同じく「お笑い第7世代」に属する。白武はかが屋のYouTube チャンネル「みんなのかが屋」に放送作家として参加し、お笑い界に新たな潮流を生み出している。白武とかが屋の3人が、「みんなのかが屋」の運営や、コロナ禍のなかで実施した無観客ライブについて語り合う。 (本座談会は、白武ときお著『YouTube放送作家』からの抜粋です)

左からかが屋・賀屋壮也、かが屋・加賀 翔、白武ときお

出会いはTwitterのDMから

白武:僕は、2018年の夏頃にかが屋の存在を知りました。マセキ芸能社のYouTubeにネタ動画がアップされていて、あまりの面白さにその日に全部見てしまったんです。ずっと気になっていたので、その年の12月にTwitterで賀屋さんにメッセージを送り、恵比寿の居酒屋で会うことになったんですよね。 加賀:懐かしいですね。白武さんの存在は、僕らもずっと前から気付いていました。SunSetTVの『Aマッソのゲラニチョビ』や『霜降り明星のパパユパユパユ』のエンドクレジットで見ていたので。 賀屋:あと、一時期ルームシェアしていたひつじねいりの細田からも「すげー稼いでいる同世代の放送作家がいる」と聞いていました。 白武:ライブシーンで芸を磨いている芸人さんはお金を稼ぐという意識では生活してないから、そういう基準からすれば、稼いでいることになるのかもしれませんが……(笑)。 加賀:だから最初会うときはすごく緊張しましたよ。セントジェームスのオシャレなカットソーとか着ていたので、うわ、めっちゃ業界人っぽいって。あまり気持ちが表情に出る人じゃなかったので、どう思われているのかなと不安もありました。 賀屋:オーディションとかでもコスりまくっていた僕らの結成秘話とかも、全部ぶちまけましたよね。 白武:そうそう、昔の恋愛話とかも聞かせてもらって。想像していたよりも二人が優しかったのが印象的でした。芸人さんが標準装備している、ある種の意地悪さを、大幅に下回っていた。打算的な感じがまったくなくて、優しい人たちだなと思いました。 加賀:僕らが何言っても、「えーっ!」って驚いてましたよね。 白武:これまで出会ってきた芸人さんの多くは「モテればモテるほどよい」という感じだったんですが、加賀くんは一人の恋人を10年以上愛し続けていたり……何か違うものを感じたんです。 加賀:でも、第7世代って、そういう人多くないですか? 白武:お笑いに限らず、今の20代は全体的にマジメかもしれない。それで、初対面のときに「何か一緒にやりたいですね」とお話しして、2019年7月にYouTubeチャンネル「みんなのかが屋」を開設。渋谷のガーデンカフェで映像作家の柿沼キヨシさんも交えて4人で話し合って、二人がネタを作る過程を生配信で見せたら面白いんじゃないかということになったんです。視聴者にもコメントで一緒に考えてもらいながら、15分で1本コント作るっていう。 加賀:これは無理ってわかっているから、逆にやってみようって思いました。やってみたらどうなるんだろうって思いながら、OKしたんです。 賀屋:最初は「ヤバいこと言うな」と思ってたんですけどね(笑)。当初は30分で1本って話していたのに、最終的に15分で1本になってしまった。いま思うと、ゲーム性もあって見ている人が飽きない時間ですね。 白武:テンポよく見られたらいいなと思ったんです。
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『ワイドナショー』で味わった敗北の涙
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YouTube放送作家 お笑い第7世代の仕掛け術

霜降り明星、かが屋を支える、YouTube放送作家・白武ときおが執筆!
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