更新日:2020年08月16日 22:10
お金

小6で高級腕時計「ブルガリブルガリ」を買ってもらい故障で15年放置。今修理したらいくら?

ブルガリのサービスセンターでの対応が……

 まず1つ目の理由ですが、これはブルガリサービスセンターで嫌な思いをしたからです。  ブルガリの腕時計を修理するには、最寄りデパートの正規店に行けばいいのですが、銀座のサービスセンターに行ったほうが話が早いかもしれないと思った私は、わざわざ銀座まで出向きました。  事前に電話をかけて確認をとっていたのですが、サービスセンターに行った際、そういったことは伝わっていなかった様子。それは特に気にならなかったのですが、その後、気に障る一言を言われたのです。  銀座を訪れた際は、まず電池交換をと思い依頼したのですが、回路がダメになっているとのことで、電池を入れても動かないとの説明を受けました。時計内部を見せてくれたのですが、これまで一度も見たことがなかったムーブメントの様子を珍しいと思った私は、その写真を撮影したのです。  そうしたら担当の女性が一言、「この時計はあなたのですか?」と聞いてきたのです。  その質問の意図がわかりませんし、通常はそういった質問がされることもありません。まして私は、事前に電話した際、「ミラノで買った思い出の時計」という説明もしていたのです。  ですから、私は「ブルガリというブランドは二流になった」と感じ、メンテナンスに出してもトラブルがありそうだという予感がしました。だからブルガリ以外のお店で修理を行おうと思ったわけです。  しかし、今度はそこでメンテナンスの難易度が非常に高いということに直面したのです。  なぜなら、私のブルガリに搭載されている特殊なクォーツの機械は、①入手難易度が高い、②パーツ代だけで5万円以上、③よく壊れる、という三重苦。だから、ブルガリでメンテナンスしたほうがいいというアドバイスをいただいたのです。  そのようなことが重なった結果、私は結局またブルガリを放置。結果的に2年が経過してしまいました。そんななか、ある日、思い立ったように、百貨店のブルガリに私の時計を持っていったのです。  すると、今度はかなり丁寧な対応で見積もりも無料とのこと。ただ、見積もりするだけでスイス送りになる可能性があるので、かなり時間がかかることだけは、事前に了承してほしいとのことでした。  そして、私は思い出の腕時計をブルガリ店舗に預けたのですが、その後4か月ぐらいたっても何も連絡がきません。見積もりが長いということは事前に教えられていたものの、予想以上に長いため不安な気持ちになりました。  しびれを切らしてこちらから連絡すると、ちょうど見積もりができたとのことだったのですが、そのタイミングがよすぎたため、本当に返ってくるのだろうかという不安は依然として消えません。  結局、見積もり結果は思ったほど高くなかったため、ガラスなど外装部品も新品交換することにしました。そして、修理依頼後も数か月に渡って音沙汰ない状態が続いたため、相変わらず「本当に返ってくるのだろうか」という不安は拭いきれずにいました。
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修理にはいくらかかったのか?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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