エンタメ

詐欺アプリに引っかかった…『フォートナイト』泥仕合訴訟で思い出す苦い過去

広告は「クール」じゃないって言ってたのに……

 映画『ソーシャル・ネットワーク』ではザッカーバーグがFacebookから広告を排除することにこだわる様子が描かれる。広告は「クール」じゃないからだ。「私たちのメディア」であるからこそクールだとザッカーバーグは主張する。しかし現在では広告だらけであり、過去には私が引っかかったような詐欺まがいのものが横行していた。映画で描かれた事はまるっきりの大嘘だ。
映画『ソーシャル・ネットワーク』

映画『ソーシャル・ネットワーク』[DVD](ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

 インターネットは当初、いや今でも「私たちのメディア」のように語られることも多い。旧メディアを「オワコン」と叩けば自分が進歩的な人間に見られる。しかし結局、SNS等の無料メディアのビジネスモデルは広告収入でしかない事は旧メディアと変わらなく、その広告は非常に油断ならない。検索履歴が直ちに反映され「あなたの欲しいものはこれでしょ?」と語りかけてくる。押し売りにストーキングされてるようだ。Facebookのカネのなる木は収集した個人情報である。  ゲーム会社の不満を見ても、アップルの私に対する対応を見ても「私たちのメディア」は旧メディアよりもさらに権威的で道徳心を欠くように思える。  ただ現在の「私のエンタメメディア」のスリートップは、Spotify、Netflix、DAZNだ。かなりの本を読むが、快適なので、アマゾンペーパーホワイト以外で読書する気になれない。
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
1
2
おすすめ記事