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PS5発売、セガ・ゲーセン撤退。2020年ゲーム業界5大ニュース

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

 新型コロナウイルスの流行に揺れた2020年。ゲーム産業は数少ない「潤った業界」と経済ニュースなどで取り上げられていますが、それでも東京ゲームショウがオンライン開催になったり、リモートワークによって開発が遅れたりとさまざまな影響がありました。今回のコラムは、2020年のゲーム界の出来事のなかから私が思う5大ニュースをランキング形式で振り返っていきたいと思います。

5位 マーベラスが中国・テンセントと資本業務提携

 ここ数年、ゲーム業界での存在感が増す一方の中国マネー。特に深センに拠点を持つテンセントは、『フォートナイト』のエピック・ゲームズや『クラッシュ・オブ・クラン』のスーパーセルなどを傘下に収め、時価総額ベースでゲーム会社としては世界1位となっています。  そのテンセントが1月に『ベヨネッタ』で知られるプラチナゲームズと資本提携。さらに5月にはテンセントの子会社が『牧場物語』のマーベラスと資本業務提携を締結しました。日本のゲームメーカーが次々に飲み込まれてしまうのか、動向が注目されています。
マーベラス

マーベラスの公式サイト

4位 『フォートナイト』騒動

 全世界で3億5千万人がプレイし、日本の小学生にも浸透しているバトルロイヤルゲーム『フォートナイト』。手数料30%という“アップル税”の支払いを巡り運営元のエピック・ゲームズがアップルと決裂、8月にApp Storeから削除された件は大きな話題となりました。主導権を握るのはソフトかハードか。ゲーム史で繰り返されてきた争いが今も続いています。  また、コロナ禍でリアルイベントが開催できないなか、『フォートナイト』内で行われたトラヴィス・スコットさんや米津玄師さんら人気アーティストのバーチャルイベントが成功を収めたこともニュースとなりました。
フォートナイト

『フォートナイト』公式サイト

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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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