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一口でも1頭持ちでもない「共有馬主」という選択肢。なるにはいくらかかる?

 馬主で占い師のあらいちゅー(@araichuu)です! 本連載メインの占いで買った愛馬シトリンちゃんはただいま3戦2勝。秋競馬に備えて故郷の浦河で特訓中です。出走馬がいなくて寂しい毎日……と思われるでしょうが、実は馬主仲間と共有している馬が大井や門別で走っているので、引き続き楽しい馬主ライフを送っています。
シンジュクホーク

新宿区馬主会の共有馬シンジュクホーク

 共有というと一口馬主と勘違いされるのですが、制度上はまったく違う保有形態で、ある意味一口馬主と一頭持ちの長所をいいとこ取りしたものです。今回は共有制度がどういうものかという説明と、実際に私が共有ライフをどれくらいの予算でどう楽しんでいるのか、どうすれば共有馬主になれるのかというお話です。ぶっちゃけ、しょぼい占い師の私でも全然やれてますよ!

共有馬主と一口馬主はどう違うのか?

 堅苦しい話をササッと済ませてしまいますが、共有馬主は競走馬を複数の馬主で出資比率に応じて分割して保有するものです。いっぽう一口馬主は競走馬を金融商品化したファンドの出資者という扱いで、厳密に言うと馬主ではありません。  つまり一口馬主も共有馬主も、分割して馬代金や維持費用を払っている点では同じなのですが、共有馬主は普通に馬主として扱われるので、出走馬がいればほとんどの競馬場で馬主席や駐車場が使えますし、厩舎エリアにも出入りできます。またレースに勝てば口取りにも参加できます。
馬主席の写真

馬主席は共有馬主なら出走馬がいれば入ることが可能

 馬主資格がないと共有馬主になれないのがネックですが、地方競馬の場合は手取り年収500万円ほどで資格を取得できますから、狙えるという人も多いのではないでしょうか?

南関東での共有馬主はいくらくらいかかる?

 地方競馬の場合、最低20分の1の保有比率から共有することができます。一口馬主的に言うと、20口募集のうち一口という感じですね。南関東4競馬場を例にすると、預託料を平均的な30万円と仮定すれば月々1万5000円の負担になります。当然、出走手当や賞金を獲得すればその分は分配されますから、実際は数千円の赤字~数万円の黒字といったところです。中央の一口馬主なみの負担額で馬主として扱われるわけですから、申し上げるまでもなくメチャメチャお得で、競馬界でこれほど美味しい制度は他に聞いたことがありません。  とはいえ共有はあくまで共有なので、意思決定の最終的な権利は代表馬主にありますし、競馬新聞にも名前は出ません。厩舎でも代表馬主と共同馬主で応対が異なる場合がありますし、共同馬主が一斉に押しかけると馬主席のチケットが足りなくなることもあります。しかし逆に言うとデメリットはそれくらいなので、個人的にはまさしく「一口馬主と一頭持ちのいいとこ取り」だと思っています!

実際に共有馬主はどう競馬を楽しんでいるのか……?

 というわけで、ここから私の体験談です。現在は大井に2頭、門別に1頭の共有馬がいるのですが、今回は大井で走っている「シンジュクホーク」号のこれまでについてご紹介します。
シンジュクホークの写真

シンジュクホーク

 シンジュクホークは以前に勝SPA!で採り上げていただいた、「新宿区馬主会」のメンバーで共有している馬です。同馬主会のメンバーが2019年のトレーニングセールで購入し、身内に声をかけて6人で共有することになりました。私はそのうちの10%を保有しています。  日々の情報交換はLINEで行っており、全員が馬主なので次走のスケジュールや距離適性、馬具などについてワイワイ相談して、代表馬主を通じて調教師の先生(現在は大井競馬場の市村厩舎に所属)に伝えてもらうシステムにしています。適度な人数なので、揉めることもなければ意見が埋もれることもなく、また先輩の馬主さんたちから色々と教わることも多いです。  このあたり、クラブのホームページ更新を待つだけの一口馬主とは楽しみ方が全然違います。一口馬主は大人数で一頭を支えて夢の大舞台を目指す、言ってみればアイドルの推しに近い趣味で、共有はみんなで中小企業のプロジェクトを進めていく感じでしょうか。  競馬場での待遇は共有のほうが断然良いのですが、共有が上で一口が下でという話では全くなく、そもそも違う遊びという印象です。実際に、みんな個人ではキャロットやシルクに出資しまくっていますし、私もターファイトの会員です!
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シンジュクホーク号の収支はいかに……?
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