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SMSの「偽不在通知」に気をつけろ。犯罪の片棒を担がされる可能性も

「紙の通知表」を必ず確認しよう

「私も最近、そのようなSMSを受け取りました。URLもありましたけど、怖くて開けませんでした」  そう話すのは、滋賀県在住の30代女性。筆者の同じような「不在通知SMS」を受け取ったが、その怪しさを察知してすぐにURLを開かなかったという。 「もし荷物があるなら、家に帰れば紙の不在通知がポストに入れてあるはずなので……。ですが、そんなものはなかったからSMSも消しました」  賢明にもこの女性は、「自宅のポストに必ず紙の通知表が届いているはずだ」という判断を下した。そしてそれがない以上、SMSに記載されているURLをタップすることはできないと考えたのだ。100点満点の対処である。  宅配業者の名前すらない不在通知は、まず疑ってかかるべき。そして、その類のSMSは殆どの場合信用に値しない代物だ。

犯罪のスケープゴートにされてしまう例も

 国民生活センターによると、偽不在通知のURLをタップした場合、次のようなパターンが起こり得るという。  ひとつは、不正なアプリがインストールされてしまう例。このアプリは、インストール先のスマホから偽不在通知のSMSを自動的に発信してしまう機能を有している。その際の通信料は当然ながらスマホの持ち主に請求されるが、何よりもいつの間にか犯罪のスケープゴートにされてしまうのだ。これほど恐ろしいことはない。  もうひとつは、偽サイトに誘導されてキャリア決済等のIDとパスワードの入力を要求される例。ここでもし情報を入力すると、当然ながらそれを悪用されてしまう。キャリア決済で多額の電子マネーが買われている、という例が多く発生している。  そのような犯罪に巻き込まれないためにも、SMSの文言をよく確認して常に冷静な判断を心掛けたい。<取材・文/澤田真一>
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー
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