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2020年はヒットドラマが豊作。演技が輝いていた俳優8人を業界人が本気で選定

「わたナギ」で国民的女優に上り詰めた多部未華子

 続いて、某キー局の女性若手プロデューサーB氏にも話を伺った。 「私の中でダントツ1位なのが『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)の多部未華子さん。これまではエキセントリックな役どころも多かった彼女ですが、昨年の『これは経費で落ちません!』(NHK系)で見せた等身大なキャラクターがすごくフィットしていて、このドラマでも仕事は頑張っているけれど家ではズボラという“どこかにいそうな女性”を完璧に演じていましたね。『半沢直樹』で顔芸が話題になりましたが、多部さんの顔芸もスゴかったです。さりげない顔の機微やリアクションの多彩さに驚かされましたし、泣かされました。今、一番数字と話題性を取れる女優さんなのでは?」

ハナコ・岡部と味のある演技が忘れられない小藪一豊

 さらに、昨今のトレンドでもある芸人俳優の中で光っていた俳優たちを挙げた。 「最近は、お笑い芸人さんがドラマに出ることも多いですよね。今年だと人気コンビ・霜降り明星のせいやさんと粗品さん、もはやバイプレーヤー枠にいるずん・飯尾さんなどの演技も素晴らしかったですが、最高に輝いていたのはハナコ・岡部さん。朝ドラ『エール』(NHK)や『私の家政夫ナギサさん』で、主役の演技やストーリーラインを崩さないうえでちゃんと存在感のある演技をするウマさに脱帽しました。
 それから『テセウスの船』の小藪一豊さん。不気味な役を飄々と演じ抜いていて、数日忘れられないほどのハマり役でしたね」
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佐藤健に恋をした…
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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