エンタメ

2020年はヒットドラマが豊作。演技が輝いていた俳優8人を業界人が本気で選定

 コロナ禍の影響を受けて、撮影中止や放送延期を余儀なくされるなど、苦難も多かった2020年のドラマ業界。しかし、社会現象にもなった『半沢直樹』(TBS系)をはじめ、『恋はつづくよどこまでも』『MIU404』『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)や『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)、『知らなくていいコト』『ハケンの品格』(日本テレビ系)をはじめ、数多くのヒット作に恵まれた1年となり、ドラマの底力を見せることに成功。  ヒット作が増えた要因として、圧倒的な演技力や独特の存在感を発揮した役者たちの活躍があったことは間違いないだろう。そこでドラマ関係者たちに、今年のドラマで一際輝いていた俳優を挙げてもらった。

『半沢直樹』からは“顔芸”のあの人と…

 まずは、キー局のドラマ部で働き、現在はフリーのプロデューサーをするA氏に聞いてみた。
「今年のドラマといえば、やはり『半沢直樹』でしょう。その中でも今シリーズをより魅力的にしたのは伊佐山を演じた市川猿之助さんの顔芸。もちろん、堺雅人さんや香川照之さんは文句なしで必要不可欠な役者ですが、鋭い眼光を持つ猿之助さんが加わったことで顔芸合戦に深みが出ましたよね。 『半沢直樹』から、もう一人挙げておきたいのが国土交通大臣・白井亜希子を演じた江口のりこさん。憑依したような圧巻の演技と立ち振舞いはさすがの一言。「い・ま・じゃ・な・い」というセリフは、個人的には「おしまいDEATH!」以上に印象的なフレーズです」

令和のコメディエンヌに成長した小芝風花

 さらに、A氏は今年目覚ましい成長を遂げた俳優も挙げてくれた。
「『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)や『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)などのヒロインに抜擢されると、コメディエンヌとしての才能を存分に発揮した小芝風花さん。これまでは見た目の印象からか優等生役が多かったですが、とにかく喜怒哀楽の表現が達者で、どんなシーンでも彼女の色に変えてしまうパワーを感じてしまうほど。来年は恋愛モノでヒロイン役を張って、もうひと皮剥けてほしいなと思っています!」
次のページ
あの芸人たちも存在感を発揮
1
2
3
テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ