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『半沢直樹』超えを狙える秋ドラマはこの2作。テレビマンが大予想

 今年の夏ドラマでは、『半沢直樹』(TBS系、日曜午後9時~)が前作に続いて大きな反響を呼んで、最終回視聴率は32.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という“令和史上最高視聴率”をマーク。また『ハケンの品格』(日本テレビ系、水曜午後10時~)、『SUITS/スーツ2』(フジ系、月曜午後9時~)といった人気シリーズの続編も大健闘の数字を叩き出した。  その一方で秋から始まるドラマは人気シリーズの続編が少ないうえに、主演を務めるキャスト陣もやや小粒だと言われているが、ドラマ業界の関係者たちはどんな作品に注目しているのか。彼らの本音を集めた。

『半沢直樹』超えがあり得るのはこの2作

 まずはキー局で多くのドラマなどを手掛けてきた40代の元プロデューサーA氏に話を聞いた。 「『半沢直樹』(TBS系)のおかげで、改めてテレビドラマのリアルタイム視聴の魅力に気づいた人々が多かったと思うので、その流れを受けて秋ドラマも面白い作品に関しては高視聴率をマークするモノも出てくると思っています。  その中で言うと、『やまとなでしこ』『ドクターX~外科医・大門未知子~』『ハケンの品格』など数々のヒットドラマを生み出してきた脚本家・中園ミホさんが描く10月22日スタートの『七人の秘書』(テレビ朝日系、毎週木曜午後9時~)に期待しています。  銀行や警視庁、大学病院のトップに仕える秘書たちが理不尽な目に遭う社会的弱者を救っていく1話完結モノで、中園さんらしいテンポのよさと社会問題を鮮やかに暴いていく痛快さが詰まっていると聞いています。元々は『ドクターX』の続編をやる予定だったところを米倉涼子さんの独立問題などもあり、作品変更を余儀なくされた。  そんななか、中園さんが以前から温めていたアイデアを作品化することになったそうです。主演の木村文乃さんや大島優子さんらがこの作品で大化けするようなカッコいい演技を見せてくれれば、視聴率が“半沢超え”なんてこともあるのかなと思っています。  もう一作品は、10月10日スタートの『35歳の少女』(日本テレビ系、土曜午後10時~)。主演の柴咲コウさんが、不慮の事故から25年ぶりに目覚めた10歳の少女・望美を演じる“不思議な設定”のドラマですが、柴咲さんが10歳の少女をどのように演じるのか、どうやって成長していくのかが気になる作品。  ただし、脚本家は『女王の教室』『家政婦のミタ』などの奇抜な脚本で知られる遊川和彦さん。一筋縄ではいかないような展開で回を重ねるごとにどんどんと視聴率を上げていきそうです。脇を固める富田靖子さんや鈴木保奈美さんなど、かつてのトレンディ女優たちの演技にも期待したいですね」

考察系サスペンス対決を制するのは?

日曜劇場 危険なビーナス

半沢直樹と同じ日曜劇場枠で放送の『危険なビーナス』には期待がかかる(画像:TBS公式サイト)

 続いて、制作会社の女性プロデューサーB氏におススメ作を聞いた。 「20%近い視聴率も期待できるのは、『半沢直樹』の次枠になる10月11日放送の『危険なビーナス』(TBS系、日曜午後9時~)ですかね。ベストセラー作家・東野圭吾さんの小説を原作としたサスペンスで、失踪事件をきっかけに妻夫木聡さん演じる主人公・手島と吉高由里子さん演じる謎めいた美女・楓が名家の遺産争いに巻き込まれていくといった内容のドラマ。サスペンスやラブストーリーの要素に加えて、ちりばめられた複数の謎が次第に解明されていく面白さがあり、『テセウスの船』のように尻上がりにヒットするのではないかと思っています。  もう一作品は、10月31日スタートの『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系、土曜午後11時~)ですね。『M 愛すべき人がいて』のヒットも記憶に新しい鈴木おさむ氏による脚本の学園サスペンスで、3年D組の担任になった田中圭さん演じる教師の義澤と彼を殺そうと企む生徒たちの戦いを描く不気味な設定のドラマになっています。『バトルロワイアル』や『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』などに通じる作品で“真犯人は誰か?”といった考察がSNSやYouTubeで盛り上がり、若い視聴者に刺さりそうな気はしますね。公式SNSの仕掛けにも注目したい。  強いて言えば『危険なビーナス』は、妻夫木さんや吉高さん以外にもっと若者向けの配役をしたほうが、近年のこのジャンルの視聴者層に合っているかな? とは思いました」  シリーズものでいえば、11月2日スタートの『監察医 朝顔2』(フジテレビ系、月曜午後9時~)、10月15日スタートの『ルパンの娘』(フジテレビ系、木曜午後10時~)の2作は高視聴率の可能性があると思います。『監察医~』は深みのある人間ドラマがアフターコロナで癒されたいと思っている視聴者に響きそうですし、『ルパンの娘』は対照的にエンタメ要素満載のラブコメディで、見る者をスカッとさせてくれる。同作は新キャストとして探偵役で橋本環奈さんが加入するのも見どころですよね」
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大コケの可能性があるのは日本版『24』
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