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ユニクロの新商品・テックデニムが凄い。「ジーンズの不満」をすべて解消

75/108 テックデニムジーンズ(ユニクロ)各3990円+税

MBのヘビーユース108

テックデニムジーンズ(ユニクロ)各3990円+税

 ハイブランドも取り扱う素材メーカー「カイハラ」のセルヴィッジデニムを使い、値段は3000円台。向かうところ敵なしのユニクロですが、今度は東レとの共同開発で「テックデニム」をローンチしました。名前に「テック」と入っているだけあって、一般的なデニムの不満をすべて解消した機能素材になっています。  まずはストレッチ性。ユニクロお得意のウルトラストレッチに匹敵するほどの伸長率を誇り、ゴムのように伸びる。細めのシルエットですが、着心地は文句なし。  デニムはどうしても厚手の素材だけに乾きにくく、日々のケアが難しい。汚れて洗濯を繰り返すと色落ちもしてしまうし、色移りも気になるものです。しかし、このテックデニムは洗濯しても3~4時間で乾く「急速乾」になっており、色落ちしません。  実はインディゴ染料を使っておらず、ナイロンを特殊技術で染めています。それだけに色がほぼ落ちないのです。 MBのヘビーユース108 経年変化こそデニムの魅力と考える人も多いですが、同時に移染や縮み、乾きにくさといったデメリットにもつながります。特殊素材でそうした短所を解消したのがテックデニムというわけです。  ドライ機能があるため、デニム特有の暑苦しさや蒸れもない。夏に汗だくで着ても肌にくっつくような不快感がないし、冬にはいても違和感ないほどの素材の厚みがある。さらにはトレンドに合わせてステッチの色を抑えて、スラックス風の大人な印象に仕上げています。

色落ちを気にせずガンガン洗える

 実際に購入し使ってみているのですが、確かに楽チン。色落ちを気にせずガンガン洗えるし、着用感も快適そのもの。風合いも安っぽさがまるでなく、今までのカイハラデニムと比べても見劣りしません。  ユニクロは販売数が天文学的な数値になっているため、低価格でもこんな新素材開発ができてしまう。コロナ禍で外に出かけることが少なくなっているはずなのに、直近の業績はなんと2割増益という驚異的な数字です。  国民服と言っても過言じゃないほどのユニクロ。今年もまだまだ快進撃が続きそうです。テックデニムは今までのデニムを「過去のもの」とするほどクオリティ高め。ぜひ触れてみてください。 商品、衣装/すべて私物 撮影/山川修一(商品) 岡戸雅樹(人物)
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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【今週の掘り出し物】
MBのヘビーユース108ケミカルウォッシュのデニムが欲しくて作りました。ウルトラストレッチのケミカルデニムにヒールブーツを合わせて’80年代を気取りたい。
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