仕事

コロナで情緒不安定になった女子社員…上司を困らせるトンデモ言動とは

深夜LINE、休日に電話…行動がエスカレートしていき

スマホ しかも、前出の女子社員の行動はさらにエスカレートしていったという。 「深夜にLINEを送ってきたり、休みの日まで電話が来るようになったんです。しかも、仕事と全然関係ないプライベートの内容も。休日の夜に電話がかかってきて、ちょうど外にいたのですが『誰といるんですか?』って、上司の休みに電話してきて普通、聞かないじゃないですか。さすがに切ろうとしたら慌てた様子で『相談があるんです』と言ってきたので、聞くと仕事の愚痴。それを1時間も付き合ったんです」  本来なら派遣社員のケアはきちんと対応するという前田さん。しかし、あまりにも行き過ぎた行動や他社員への影響も考えた結果、ついに女子社員に鉄槌を下すことになったという。

勤務態度を改善させた

「これまでは優しく対応をしていたのですが、彼女の勤務態度を社内で問題提起したんです。結果、対応は僕自身で判断してくれていいということになったので、まずは塩対応に変えてみることに。彼女が『アパレルに戻りたい』と言えば、『そう考えているのなら、それも1つの方法だと思う』と冷たく言う。さすがに彼女も焦ったのか、二度と口にしなくなりました。  また、仕事の相談を持ちかけてきたときは『俺が今、話を聞いても問題の解決にはならないでしょ』と対応。悩みを持っている人には肯定してあげることが大切だと思っていたのですが、飴ばかりあげても良くないのかと。それを鞭に変えてみたら効果てきめんだったようで、彼女の勤務態度が大きく改善されました。他社員にも影響を与えたようで、今は全体的に勤務態度が良くなりましたね」  優しかった上司が急に塩対応になったことで「さすがにマズイ」と女子社員も思ったのかもしれない。コロナ禍で精神が不安定になってしまうことはあるだろう。もちろん、ケアすることも上司の大事な仕事だが、今回の前田さんは「適切な対応」を取ったといえるかもしれない。<取材・文/結城>
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