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爆笑問題・田中裕二が明かす「ゴジラへの想い」

 近日公開されるハリウッド映画『ゴジラvsコング』の日本語吹き替え版で、登場人物の一人である高校生・ジョシュの声を担当している、爆笑問題の田中裕二。ゴジラとコングという、日本とアメリカが誇る2大モンスターが繰り広げるド迫力のバトルの行方が注目を集める本作に、大のゴジラファンであり3児の父親でもある彼が感じたこととは? 田中裕二

日常の嫌なことを忘れられるぐらいの迫力がいい

――まずは本作に対する感想から聞かせてください。 田中:子どもの頃から「怪獣」という圧倒的にでかくて強い存在に対する憧れみたいなものがあったので、単純明快にものすごく楽しめました。まるで異種格闘技というか、猪木vsアリ戦のような……ちょっとたとえが古いけど(笑)。 ――具体的にはどういう部分が? 田中:映像はもちろん、音響の迫力が想像以上でしたね。今ってコロナ禍なので、どうしてもみなさん現実を突きつけられて毎日生活しているじゃないですか。こういう作品は非現実的なところが魅力だし、日常の嫌なことをすべて忘れられるぐらいの迫力がいいですよね。 ――改めて怪獣映画の面白さを感じさせてくれたと。 田中:僕のなかでゴジラは、もはや実在する生き物なんですよ。「いる」もしくは「いた」というか(笑)。男の子って恐竜が好きじゃないですか。あんな怪獣みたいなものが大昔に地球にいたんだって想像するだけでワクワクするし、ネッシーなんかも「いてほしい」と思う。まだこの自然や地球には我々が知らない夢の世界があるみたいな、UFOや宇宙人に近い感覚なんです。

僕がテレビに出ていても子どもは別に何とも思っちゃいない

――そういった作品をお子さんと一緒に見る機会も多いのでは? 田中:上のお兄ちゃんお姉ちゃんには、もっと小っちゃい頃に『スター・ウォーズ』シリーズを見せてました。その後、好きにさせてたら勝手に『マンダロリアン』まで行っちゃいましたけど(笑)。自分が好きだったものを子どもが好きになってくれるのは嬉しいですよね。ただ、一番下の子はもうすぐ4歳だし、女の子というのもあって、ゴジラはちょっと怖がるんじゃないかな。 ――でも、やっぱり父親の活躍を見せたいのでは? 田中:僕がテレビに出ていても、子どもは別に何とも思っちゃいないですよ。『プリキュア』『ドラえもん』『モンスターズ・インク』の声優もやりましたけど、別にこれといって感動したっていうそぶりはなかったですし。それよりヒカキンと僕が話している映像があったら、そっちのほうが食いつきそう(笑)。 ――田中さんが4歳のとき、生まれて初めて映画館で観た作品が『オール怪獣大進撃』だったそうですね。 田中:親父に映画館へ連れていかれる道で、「映画はすごいスクリーンがおっきいから、ゴジラもすごいおっきいのが出てくるよ」と話してくれたのを今でも覚えてます。振り返ると親父、すげえ心配していたなと(笑)。きっと僕がギャーギャー泣いたり、「帰る」って言ったりしたらどうしよう、と思ってたんでしょうね。もし今、一番下の娘を連れていくとしたら、あのときの親父と同じような感覚になるのかなぁ……。そう考えると、同じ『ゴジラ』で繫がっていることは不思議な縁だし、感慨深くはありますね。 ※5/11発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【Yuji Tanaka】 ’65年、東京都生まれ。日本大学芸術学部演劇科中退後、同級生だった太田光と’88年に爆笑問題を結成。主なレギュラーは『サンデージャポン』『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』『秘密のケンミンSHOW 極』など。映画『ゴジラvsコング』は近日公開予定 取材・文/中村裕一 撮影/鈴木大喜
株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
週刊SPA!5/18号(5/11発売)

表紙の人/ 白間美瑠(NMB48)

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