ニュース

スギHD会長ワクチン優先接種問題。地元住民からは意外な声も

そりゃ断れないよ……と地元の声

 今回の問題について、地元からは市の担当者に対して同情の声が上がっているという。 「地元からは『スギ薬局から言われたら、市の担当者も無視もできんわ』や『腹は立つけど、今までいろいろやられてきた方だでね……』という声がよく聞かれました。それほどまでに杉浦氏は地元では顔役として存在しているのです。怒りの声も聞かれましたが板挟みになった市の関係者に同情する声も聞かれました。実際、市長の会見では、最大の貢献者であるにもかかわらず、強い口調で非難し現場担当者をかばっていましたしね」(前出地元紙記者)  対応に追われる担当者のことを思うと、同情を禁じ得ない人は多いようだ。

優先接種をお願いされる議員

 今回のように優先接種を要望されることはあるのだろうか。西尾市ではないが、西尾市からほど近い市で市議会議員を務める男性議員は今回の件について、話をしてくれた。 「私の場合は後援会や有力な支援者の方から冗談っぽく『ワクチン先に打たせてもらえんか?』と言われたことはありますが、あくまでも冗談。持病があるから早く打ちたいという相談を受けこともありますが、市の担当者にそういった場合はどうしたらいいかを聞いて相談する窓口や対処法を伝えました。  知り合いの議員の話ですが、『なんとかならないか』といった相談を後援会関係者などから何度も受けたことがあり、断るのに難渋しているという話を聞いたこともあります。でも、優先接種の便宜なんて絶対にできませんよ。やったら絶対にバレますからね。西尾市は最終的に断りましたが、もし、優先接種していたなら……役所の業務ができないくらい苦情が殺到して大炎上していたでしょうね」  こうした問題の根源にあるのは、ワクチン不足である。ワクチンを巡るいざこざは果たしていつまで続くのだろうか。 〈取材・文/日刊SPA!編集部〉
1
2
おすすめ記事