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「何の連絡もない」異物混入ワクチンを接種された女性が告白する不安と恐怖

大阪の大規模接種会場で接種したワクチンが……

告白

取材に応じてくれた山本さん(仮名)

 新型コロナのモデルナ社製ワクチンの一部に製造機器のステンレス破片が混入していた問題について、厚生労働省は「偶発的なもの」と発表しているが物議を醸している。  その報道を受けて「2回目のワクチン接種が不安だ」と漏らすのは同じくステンレスが混入されたワクチンと同じロット番号のモデルナ製ワクチンを接種した兵庫県在住の山本舞さん(仮名・31歳)だ。山本さんは8月19日に大阪市で自衛隊が運営する大規模接種センターで1度目のワクチンを接種した。現在は体調不良はないが……と語る山本さんだが、不安な胸を内を聞いてみた。 「自宅に接種券が届いたのは7月中旬頃です。最初は兵庫県内の大規模接種センターの予約をしようと思っていたのですが、予約サイトが混雑していて何度入力してもエラーになってしまいました。仕方なく、市の案内センターに問い合わせてみると『兵庫県よりも大阪の集団接種で受けるほうが早いですよ』と言われたんです。それで、大阪市の予約サイトにアクセスしてすぐに予約を取ることができました」

密状態の満員バスで駅まで送迎

送迎バス

接種会場からの送迎バス。この後、さらに人が乗って出発したという

 それから3日後、山本さんは大阪・中之島の接種会場に向かった。会場内は待合の椅子同士も離れておりソーシャルディスタンスは保たれ、接種も10分ほどで終了したという。 「ホッとしたのは束の間、問題はその帰りです。大阪駅まで無料送迎バスが発車しているのですが、バスが満員になるまで出発しないんです。いくら、会場で距離を保っていても送迎のバスが密になったら意味がないじゃないですか。立っている人もたくさんいたし、中には人目も気にせずイチャつくカップルや大声で話す人もいました。大阪駅までわずか10分ほどの距離なのですが、生きた心地がしなかったです(笑)」  当日は、腕に筋肉痛なような痛みと若干の寒気程度で発熱もなかったと語す山本さん。むしろワクチンよりも帰りの送迎バスの状態に不安を覚えたという。
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