更新日:2021年09月17日 12:22
スポーツ

「コロナ禍で仕事がすべてなくなった」レースクイーンが見出した活路

新人ライバーの登竜門で頭角を現し、月収130万をもらったことも

 レースクイーンから一転、ライバーとしての活動を始めた新谷さんだが、ファンサービスの仕方やオーディエンスに向けて何を話せばいいかなど、全く知識がないところからスタートだったという。 「最初は自分のことを知ってもらうために、レースクイーンのことや趣味の話などをしていたんですが、途中で飽きちゃうんですね。他のライバーさんの配信も参考にしながら、自分のやり方を試行錯誤していきました。  そんななかで意識するようになったのは『オーディエンス同士が居心地のいい空間』を作ること。誰が配信のルームに入ってきても、温かく迎えられるような雰囲気を心がけています。また、初見のオーディエンスにターゲットを置き、積極的にコメントしやすいような質問でコミュニケーションをとる。楽しい空間と思ってもらえれば、一見さんで終わることなく常連になってくれるんです」  ライバーとして手応えをつかんだのは、17LIVEが行う新人ライバー向けのイベント『新人ライバーの進撃(以下、進撃)』に出たときだったそう。  新人ライバーの登竜門として知られ、激戦が繰り広げられるなか、新谷さんは他のライバーに負けじと健闘を見せた。 「17LIVEの配信イベントって様々な種類があり、自分の好きなものに参加できる。ただ、イベントの期間は配信に集中しないといけないので、注目度を上げるために皆必死になるんですよ。私が参戦した進撃は新人向けのイベントで『ここで結果を出せばライバーとしての階段を登れる』と思い、頑張りました。  結果としては、とあるオーディエンスの方が、たくさん応援をしてくれたことも功を奏して13位にランクインしたんです。この時の月収は130万くらいでしたが、これは今でも一番の最高額ですね」

いつかは引き際があるレースクイーン。ライバーは今後も生きる術になりうる

新谷 今年はSUPER GTの開催も決定し、レースクイーンとしての現場も戻ってきたため、ライバー活動は「ファンとの交流目的で時間がある時に配信している」と話す新谷さん。  とはいえ、花形として人前に立つレースクイーンはいつまでも続けられない仕事だと悟っているとのこと。現在27歳、いずれは引き際も考えなくてはならない年齢が訪れるなか、新谷さんは最後にライバーとしての今後の展望をこう述べた。 「自分って夢がないタイプというか……。その都度楽しいことや興味あることをやってきたんです。レースクイーンもそのひとつでしたが、この先年齢を考えるといずれは区切りをつけないときがやってくると思っている。  一方で、ライブ配信は頑張った分だけ報酬になるというか、すごい可能性を秘めているじゃないですか。なので今年は、17LIVEのライブ配信イベントの中でも上位ランクイン者が雑誌やランウェイを飾れる大きめのイベントに挑戦してみたいなと思います。どこまでやれるかはわかりませんが、本気で挑んでみて、自分の活動が広げられたら嬉しいですね」 <取材・文・撮影/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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